第五章 Over World
翼刀VSアインハルト
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した!!」
「は?」
「簡単に終わらせたくないんす!!だから・・・」
「・・・・はぁ、わかった。ま、十分にやれ!!後悔だけはすんなよ!!」
「もちろん!!」
翼刀は、今この戦いが楽しみになってしまったのだ。
このトーナメント、ただ勝ち残ればいいわけではない。
出した技は必ず対処される。つまり、技を温存していくのもまた必要なのだ。
だが、それを差し引いても翼刀は全力を出したかったし、出させたかった。
蒔風もそれを了承し、翼刀も吹っ切れる。
そして、セコンドとしてのアドバイスを飛ばした。
「で、アドバイスだが・・・・」
「なんです?」
「目だ!!目を狙え!!」
「あんた時々サイテーですよね!?」
「おいあのセコンドつまみ出せ!!」
「ショウさん落ち着いて!!」
「冗談だから!!きっと冗談だから!!」
客席が少々騒がしいが、当人たちは気にしない。
「アインハルト!!」
「なんです?」
「こっからは!!」
話しかける翼刀。
だがそれは途中で止まり、顔面の前で腕をクロスする。
そしてそれを開きながらおろし、両腰に持ってきて
「全力で・・・・・」
ズパンッッ!!
「行かせてもらう!!!」
それを沿えたところで、全身から気合と音が噴き出した。
まるで身体からは蒸気のようにチリチリと煙が上がっており、その構えは明らかに今までの物とは違う。
構えの形ではない。
その質が違っている。
目を瞑る翼刀。
そしてそれがゆっくりと開かれ、右手を前に、左手を引く。
構え、そして出した右掌を返し、チョイチョイ、と誘った。
「来い」
「・・・・行きます!!」
その構えに若干怯みながらも、すぐに気合を入れ直し、アインハルトが一気に攻めて行った。
突き出される拳。
当然ながら断空拳。
だが
パンッッ!!
「あっツッ!?」
それが翼刀の右手を掠った瞬間、衝撃に叩かれて弾けていった。
何が起きたのか、などと考えること自体無駄だ。
そんな答えは出ている。
鉄流不動拳
恐らくは右手がすれ違うように掠って行った断空拳に触れた瞬間、それは放たれたのだろう。
だが掠ったのは先端ではなく、腕の側面だ。
まさかそんなところからまで衝撃を発せられるとは彼女も思っていなかった。
と、なるならば
「ハアァアァアアアああ!!!」
ス、パパパパパパパパパンッッ!!!
「ヅっ!!」
アインハルトの猛攻。
翼刀はそれを腕やひじ、
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