暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
さよならは言わないで
[1/5]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
シリルside

長かった一日が終わった。城内の至るところで行われていた戦闘は終了し、無事に国王を守り抜くことができた。そして、俺が抱えていた一番の心配事も、無事に解決していた。

「やった!!戻った!!元に戻れた!!」

体の変化のあった部分に手を当て、元に戻ったことを実感している。サクラやセシリーたちが捕らえてくれた、俺のことを女にしたバランス系の魔法を使う魔導士を軽く脅し、通常の姿へと戻してもらえた。

「え?どこか変わった?」
「張り倒すぞ!!」

一人隔離されていた部屋からようやく起き上がって合流したレオンの一言に怖い顔をする。彼は冗談冗談と言っていたが、顔がマジっぽいからムカつくんだよな、いやマジで。

「あ〜あ、もうちょっとシリルのおっぱい揉みたかったなぁ」
「なくなると寂しいものですね」

後ろから残念そうな声を出しながら、抱き付いて来ようとしたソフィアから華麗に避ける。俺が女の姿になった時、散々攻撃してきたサクラが少し残念そうにしているのが、ちょっと腹立たしかったりする。

「でも良かったね、元に戻れて」
「うん!!やっぱりシリルはその方がいいよ」

そんな中で優しく声を掛けてくれるウェンディとシェリア。二人は純粋だから、声をかけてくれる時に裏表ないのがいいよねぇ。

「ラウも元に戻れたよ!!」
「サイズがね」
「あれはすごかった〜」

あともう一人元に戻れた・・・ていうか、元に戻すのを忘れていたと言った方が正確なんだけど、サクラにバランスの魔法を使うエミを攻略する時に巨大化させられたんだけど、大きさを変えたサクラが敵を捕まえたことに喜んじゃって、ラウルを元に戻すのを忘れていたんだ。さっき合流した時にカグラさんが必死に走ってから何かな?って思ったけど、後ろからあんなのが追い掛けてきてたら怖いよね。正直合流した全員、ビビってカグラさんと一緒に逃げ回ってたくらいだし。

「皆のもの、ご苦労だった」

俺たちが話していると、そこに包帯だらけになっているアルカディオスさんと、国王とヒスイ姫がやってくる。それを見て、散らばっていたリオンさんやカグラさんといった面々が集まってくる。

「皆のお陰で、こうして無事でいることができる。ありがとうカ・・・ありがとう」

一瞬国王が語尾を間違いかけていたけど、そこは暗黙の了解の元スルーすることにする。ただ、ウェンディたちは何を言い直したのかわかっていないので、気にしないようにと俺とシェリアから声をかけておく。

「賊の処罰は我々が行う。皆の働き、感謝する」

今俺たちの目の前には王国兵に捕らえられ、地下牢へと連れていかれようとしている山賊たちがいる。アルカディオスさんは俺たちに頭を下げると、彼らの元へと向かおうとした。

「待って
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ