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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第638話】
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る。

 そしてそれらの問題も知らない映画監督はそのIS展開した一夏を見てそれを活用しようと目論んだことに、後に問題が起きるのは別の話。

 場所は戻り旅館では一夏を除いた面々が食事にありついていた。

 一同思い思いに浴衣に着替え、出された豪華絢爛な食事の数々を頬張っていた。


「ヒルトくん、お刺身美味しいよ?」

「おー、このお吸い物も美味しいぞー?」


 静寐、玲の二人に挟まれている俺――遠くから刺さる視線に少し冷や汗を流れるのを感じた。


「せっかく一組になってもヒルトの隣じゃないなら意味ないじゃん! ヒルトのバカヒルトのバカヒルトのバカ!!」


 ぷんすかと刺身をやけ食いする鈴音、隠さない焼きもちに周りも苦笑を漏らす。


「はぁ……ため息はダメなのですが、やはりヒルトさんの隣になれなかったのは残念ですわ……。 それはさておき……少しでれでれし過ぎなのではないのかしら、ヒルトさん……?」


 此方も明らかな焼きもちを見せるセシリア、ぷくぅと小さく頬を膨らませながら苦手な魚の切り身を箸でつついていた。


「…………」


 じっと隣の席からヒルトを見てるのはシャルだった、肉体関係があるとはいえやはりヒルトがモテるのはあまりいい気分ではなかった。

 幸いにもヒルトは一人部屋、うまく抜け出してヒルトに抱かれ――そこまで考えた辺りで頬に熱が帯びるのを感じ、シャルの異変に気付いた子が頬をつついた。


「シャルロット、頬が赤いわよ?」

「わわっ、な、何でもないよ!?」

「ふーん? シャルロットって結構ムッツリだからヒルトに抱かれる事を想像してたのかなって思ったけど?」

「む、ムッツリ何かじゃないよ!」


 そんなやり取りの中、ラウラは少し焦りを見せていた。

 誰よりも早くヒルトと愛を営み、抱かれたという思いは自信に変わったのだがヒルトのモテッぷりにヒヤヒヤしている。

 ラウラの体型は貧相だ、出るところはあまり出ず、下手すれば小学生に間違われてもおかしくないレベル。

 何気無く自身のまな板よりはある膨らみに触れてみる――静寐、玲の二人はラウラのそれより遥かに大きい、というよりも周りが化け物級にさえ思うほど膨らみがある。

 貧乳と呼ばれるものもいるが、少なくとも凰鈴音やラウラよりは胸がある。

 ヒルトは大きさは気にしないとは言っていたが、やはり大きい方がいいのではと考えてしまう。

 ぐるぐると二十日鼠の様に考え込むラウラ――だがそれもほんの一時まで、目移りするならば私に釘付けされればいいと思考し、早速夜這い結構を目論見、その為の精力をつけるため目の前の食事にありつくのだった。

 一方で美冬、兄が鼻の下を伸ばし
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