ペルソナ3
1772話
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どうしてもああいう猫が攻撃されてると思うと……」
「なら、炎獣の姿を変えるか? 猫じゃなくて、ライオンとか虎とか、豹とか、それこそファンタジーに出てくるユニコーンとか、そういうのでも可能だぞ? どうしてもって言うなら、それこそあのスライムもどきみたいな感じのスライムでもいいし」
「いい。猫でいいわ。あまり大きいと、戦う時に矢で誤射してしまうかもしれないし」
「ああ、なるほど」
そう考えれば、炎獣は小さい方がいいんだよな。
どうしてもって事なら、それこそ通路一杯の大きさを持つ炎獣でもいいかもしれないが……それは逃げる時とかだろうな。
「まぁ、取りあえず先に進みましょ。この通路の先がどうなってるのか、少しは興味あるでしょ?」
「それは否定しない」
そう告げ、俺とゆかり、それと炎獣は通路を進んでいく。
「こうして見ると、やっぱりこの塔の中ってのはダンジョンって呼ぶに相応しいよな」
「……そうね。私はゲームとかあまりやらないけど、ちょっと前に見た映画にこんなダンジョンが出てきた事があったわ」
映画、ね。
そう言えば久しく見ていないな。
何しろ、俺自身が映画のような体験をしているし。
ああ、でもW世界でレモン達とゆっくりとした時間をすごしていた時、シェリルが映画のオファーが来ているって言ってたな。
ただし、マクロス世界ではなくネギま世界でだが。
一応シェリルはネギま世界でも歌手活動をしている。
……一応っていうか、ネギま世界の中ではトップクラスの歌手として有名になっているのだが。
まぁ、シェリルの外見とその歌唱能力を考えれば、色々なところからオファーが来るのも当然だろう。
それをどうするのかは、まだ決めかねているって話だったが。
「宝箱とかがあって、敵がいて……そう考えれば、やっぱりこの塔はダンジョンと呼ぶのに相応しい姿をしているんだよな」
俺の言葉にゆかりが頷き……そうしてやがて通路の行き止まりが見えてくる。
そして通路の行き止まりには、上に続く階段と……光っている装置のような物がある。
「どうやらこれでこの2階は全て探索したって事だな」
「そうね。……けど、階段は上の階に向かうんだろうけど、この装置はなんだと思う? エントランスにも似たようなのがあったけど」
「そうだな。恐らく……本当に恐らくだが、これは転移装置じゃないか?」
「え? 転移? 本気で言ってるの?」
唖然とした表情を向けてくるゆかり。
だが、ダンジョンに転移装置というのは、ゲームとかをやっていれば割とありふれている。
勿論実際には違う可能性もあるが……
「何にしろ、この装置が本当に転移装置なのか、それとも別の何かなのか。それはしっかりと確認する必要があるだろうな」
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