特別Aランク任務
特別Aランク任務
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知っていたのか平然としているリンにハルマが問い掛けてみれば彼女はニコリとしながら頷く。目の前には黒髪・黒眼の青年 うちはオビトがいて、彼はリンの姿を見ると手を振ってくる
「リン。こっちだ」
「オビト!久しぶり??」
リンとは仲が良いのか、二人共嬉しそうに挨拶を交わす
「ああ!久しぶり。元気そうだな」
「うん!で、この子達が私の班のメンバー」
ハルマを見ると一瞬、驚いたように目を見開いたが、あくまで目を温かい。ただ、純粋に驚いただけのようだ
「お前らがリンの班の・・・・よろしくな!」
「よろしくーっす!で、オレらはどうすればいいんすか?」
ハルマとカナが軽く頭を下げ、レツが軽い挨拶をしてこれからの自分達の動きについて問い掛ける
「ああ。第6班は俺と共にそばで姫を護衛してもらう。今回の任務は失敗は許されないからな。気を引き締めてくれ。もう、出航の準備は整ってるからな。任務の詳しい内容は船で話す」
大名が所持するという豪華な船に乗るとハルマ達は船の中にある部屋に案内された。そこには着物が掛けられていて、案内した人の着替え終わったら大広間においで下さいという言葉から着替えろという事なのだろうと察し、三人は部屋を襖で仕切り、着替える
ハルマは紫を基調とした着物を、レツは紺を基調とした着物を着ている。カナはピンクの女の子らしい着物だ。額当ては外し、クナイや手裏剣などの忍具は巻物にいれてしまっている
「なんか変な感じだな。着物なんて」
襖を開け、ハルマが鏡で自分の姿を確認しながらそう呟く
「そうか?オレは毎回着てるからな」
「一族の会合とかに出てるからだろ?俺は出席する事すら許されないからな」
溜め息混じりにハルマがそう話すとカナも一族内での会合には出れないらしく、目を吊り上げて言う
「それは私も同じよ。父親が本当に碌でもない事をしてくれたせいで、ヒアシ様はともかく、他の方達から猛反対を受けてるもの」
「碌でもない父親なのは俺と同じだな」
苦笑いするハルマ。少し空気が重くなって来たのを感じたレツは話題を変える
「で、どうするんだ?術は。あれとかさ」
「リン先生は多分、大丈夫。完全には信用出来ないけど俺達の事をちゃんと見てくれてるし。オビトさんはまだ何とも言えない」
ハルマは人を心の底から信用するというのが出来ない。必ず裏切るのではないかと思ってしまい、あまり人と関わる事が出来ない。だから会ったばかりのオビトは兎も角、短い間ではあるが毎日一緒にいるリンの事も信用出来ていないのだ
「裏切りか。あの二人がそんな事するとは思えねえけど」
「俺の性格上仕方ないんだ。気にするな」
ただ、それはハルマ自身も自覚し
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