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提督はBarにいる。
秋ナスがダメなら夏にナスを食べるのです!・その3
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「おおっ!美味そ〜じゃんかぁ!早霜、スパークリングワインの白!大至急ね!」

 待ちきれない、といった様子の隼鷹を見て、飛鷹も何を注文するか決めたらしい。

「提督、私ナスのはさみ揚げ。でも、ちょっと変わったのがいいな」

「あいよ、任せときな」

《ナスのエスニックはさみ揚げ!》※分量2人前

・ナス:2本

・鳥挽き肉:200g

・韓国青唐辛子:1本

・韓国唐辛子:1本

・パクチー(みじん切り):大さじ1

・ネギ(みじん切り):大さじ2

・おろししょうが:大さじ1/2

・おろしにんにく:少々

・卵黄:1個分

・ナンプラー:小さじ1

・酒:小さじ1

・塩:少々

・胡椒:少々

・片栗粉:大さじ1〜2

・薄力粉:適量

・スイートチリソース:お好みで



 さて、ナスのはさみ揚げといえばメジャーな料理だが、今回は中に挟むつくねをピリリと辛い物に仕上げていく。ナスはヘタを取って2cmの厚さの輪切りにして、切り離さないように肉だねを挟む為の切れ込みを入れる。青唐辛子と赤唐辛子は粗く刻んでおく。辛いのが苦手なら種を取り除いておこう。

 肉だねを作るぞ。鳥挽き肉に刻んだ唐辛子2種類とパクチー、ネギ、生姜、にんにく、卵黄、ナンプラー、酒、塩、胡椒片栗粉を加えて練り、肉だねを作る。片栗粉はつなぎなので、肉だねの様子を見ながら調整する。

 ナスの切り口と全体に薄力粉をまぶし、肉だねを挟む。後は170℃に熱した油で揚げて、しっかりと油を切ったら完成。盛り付けて、お好みでスイートチリソース等を添えて。



「ハイよ、『ナスのエスニックはさみ揚げ』」

「まずは味見からね……」

 飛鷹ははさみ揚げの1つを箸でヒョイと摘まみ上げると、そのサクサクの表面にガブリとかぶりついた。サクッと揚がった表面を破ると溢れ出すのは、ナスの旨味の詰まったジュースと、鶏肉の肉汁。そこに大量の薬味とスパイスが混じり合い、口に含んだ瞬間に汗が滲んでくる。

「け、結構辛いわね……」

 確かに、辛い。でも止められない。そしてこれは酒の欲しくなる味だ。

「提督、ビール。ジョッキでね」

「あいよ」

 キンキンに冷えたビールを流し込み、そこに再びピリ辛のナスを放り込む。もう止まらない。




「んで?何で電ちゃんこんなに飲んだくれてんのさ」

「あ〜何というかな、溜め込んでた物が噴き出したというか……」

 そこで俺は2人に事情を説明してみた。

「ふ〜ん……でも電ちゃんは何も悩む必要ねぇと思うけどな」

「なんでや?」

 先程までカウンターに突っ伏していた電が反応する。

「だって電ちゃん、アタシ
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