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転生とらぶる
ペルソナ3
1771話
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な」

 基本的に魅了だったり麻痺だったりと、1つの状態異常しか使えない魔眼に比べると、複数の……それこそ10種類、20種類の状態異常を相手に付加出来る鬼眼は、そこだけを見れば魔眼の上位互換と表現してもいい。
 だが、実際に相手に付加出来る状態異常が何十種類あってもこっちで決める事は出来ず、完全にランダム。
 そうなると、状態異常が何十種類もあるというのが逆に足を引っ張る。
 また、基本的に一定以上の力量を持つ相手には効果がなく、完全に雑魚専門のスキルと化している。
 ……そういう意味では、W世界のMDと似たようなものか。
 ともあれ、マブラヴ世界のBETAのように、大量に雑魚がいるという場所では使い勝手がいいんだが……Fate世界のように英霊と呼ばれるような存在と戦わなければならない時は、基本的に役に立たないと思っていい。
 その辺りの説明をすると、ゆかりは納得したような……それでいて残念そうな表情を浮かべる。

「それってつまり、この影には効果があっても、塔の上の方に行ってより強い影と遭遇すれば効果はないかもしれないって事?」
「そうだな。ただ、実際にこの塔の上により強力な影がいればの話だが」

 そもそもこの現象がどういうものなのか、そしてこの塔がどのような場所なのか、まだはっきりと分かっている訳ではない。
 そうである以上、もしかしたら影の強さは全てここで遭遇したスライムもどきや木の根の王冠のような奴と同じという可能性も十分にある。
 ……もっとも、この世界が何らかの原作の世界である以上、そうなる可能性は非常に少ないと思ってはいるのだが。
 恐らく、上に行けば行く程に強力な影がこっちを待ち受けている事だろう。

「なるほど。でも、取りあえずこういう影が相手なら、その鬼眼だっけ? それも効果あるのよね?」
「……もう少し驚くと思ったんだけどな。予想外に驚いていないな」
「あのね、こんな異常事態に巻き込まれてるのよ? おまけに、私と一緒に行動しているアクセルは自称異世界からやってきた魔法使い。……その上、何度も魔法っぽいのを見せて貰ってるし。それだけ色々とあれば、当然慣れるわよ」

 慣れの問題か?
 まぁ、それでも騒がれたりするよりは断然いいんだが。

「そう言ってくれるのは、こっちとしても嬉しいな。……なら、そろそろ行くか。いつまでもこんなホールにいれば、また他の影がやってこないとも限らないし」
「ええ。……って、ちょっと待った。それよりもさっきの宝石の件は?」

 ゆかりのその言葉で、俺は先程の戦い――と呼ぶには一方的だったが――を思い出す。

「あー……あれな」

 あの宝石に魔法が封じられていたのは間違いないし、影に使用したのも間違いない。
 ただ……宝石に封じられている魔法がが
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