0111話『ドイツ艦達の水着試着』
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日本に染まってしまっているろーちゃんはもういいとしてまだゆーちゃんはドイツ式の水着を着ているのでまだ助かる見込みはあると考えていた。
「ろーもだけど……この日本はつくづく変態なのかしら? スクール水着って言ったかしら? それが潜水艦の標準装備なんだから」
「慣れればどうということはないですって。ビスマルク姉さんは気にしすぎだよ」
「そうなのかしらねぇ……?」
ビスマルクだけはどうにもまだ自身に支給されていた水着を着る勇気が持てないでいた。
ただでさえマックスでこれなのだ。
プリンツオイゲンですら似た水着なのだから私もどうせ同じようなものなのだろう……?と、着る前から拒絶感を前面に出していた。
「まぁ、ビスマルク。貴君の気持ちも分かるが一度は気持ちを解放してみて着てみるのもありではないか?」
「そういうグラーフだってまだ着替えてないじゃない?」
「そ、それはだな……」
「どうせあなたもオイゲンと一緒のようなタイプの水着なんでしょう? あなたはただでさえ肌が白いんだから一番肌が焼けやすい水着を贈られていると思うし」
「…………」
「無言は肯定ととらえるわよ?」
無言のグラーフにビスマルクはさらに不信感を増していた。
それでどうするか考えていたビスマルクだったが結局はいい考えが浮かばずに仕方なく、そう……仕方なく支給された水着を着ることにしたのであった。
それからしばらくしてビスマルクは水着に着替えてみて、
「と、どうかしら……?」
六人に自身の水着姿を披露する。
「いいんじゃないかしら……?」
「ボクはいいと思うよ」
「ビスマルク姉さまは相変わらず素敵です!」
「いいと思うぞ」
「ビスマルク姉さん、素敵ですって!」
「ゆーも……とても、いいと思う……」
上から順番にマックス、レーべ、プリンツオイゲン、グラーフ、ろーちゃん、ゆーちゃんにそれぞれ誉められてビスマルクは少しはいい気分になったのか、
「ダンケ。もっと誉めてもいいのよ」
そう気分よく言葉を発していた。
ビスマルクもビキニタイプだったのだがしっかりサイズは合っていたので大人の色気も相まってとても様になっていたのだ。
「さて、これであと水着になっていないのはグラーフだけね。早く降参して着なさいな」
「そ、そうだな……」
だが尚も渋るグラーフの姿を見てさすがにビスマルクも頭に血が昇ったのか、
「ああ、もうじれったいわね。みんな、グラーフを剥いでやりなさい」
「「「了解」」」
「ま、待ってくれ!」
「待たないわ。私が先に折れてあげたのに諦めが悪いあなたが悪いのよグラーフ。丁重にお縄につきなさい」
それでビスマルクの命令を受けて全員は速やかにグラーフを捕らえて身ぐるみを剥いで水着を着せる
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