暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0111話『ドイツ艦達の水着試着』
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話



ビスマルクは去年からある思いを抱いていた。
それは……、

「マックス、レーベ……あなた達、さすがにその水着はアウトではないかしら?」

ドイツ艦の集合場所としてよく使われるビスマルクの部屋で水着に着替えている二人に対しての率直な疑問をビスマルクは言ってみた。

「そうかしら……?」
「ボクは、少し恥ずかしいかな……」

もう去年も着てしまって慣れきってしまっているマックスはともかくレーベの方はまだ恥じらいがあるので間に合うけどマックスはもう手遅れのようだ。

「っていうかマックス。あなた去年は設定とはいえ深海忌雷に襲われたばかりじゃない? そんなに呑気にしていて大丈夫なの?」
「平気よ……。深海忌雷ごとき私の艤装で撃ちぬいてみせるわ」

なにやら物騒な物言いでマックスは艤装の銃を出してその身体から瘴気を放っている。
去年に実装されたマックスの水着グラで港の方で遊んでいたら深海忌雷に襲われて水着を剥されるという事態に陥ったのをマックスは忘れていない。
それからというもの、マックスは深海忌雷の標的になりやすくなってしまっているので今度は殺す覚悟で挑むという。

「……まぁ、頑張りなさい」
「ビスマルク姉さま! 私の水着はどうですか? マックス達に似ているみたいですけど」
「オイゲン……あなたはもう完全にアウトだから違うのに着替えてきなさい」
「えー? いいと思うんですけど……」

プリンツオイゲンが着ている水着はマックスの水着とそんなに大差はなかった。
ただ胸部面積に関しては多少は増えているという程度だ。
よってもしプリンツがこの水着を着ようものなら今度はプリンツオイゲンが深海忌雷の標的になるかもしれない。
そうなったらさすがにビスマルクでも庇いきれない事態になってしまう。
プリンツオイゲンは発育がいいために脱がされでもしたら結構やばい事態なのだ。

「ふふ……ビスマルクは心配性だな」
「グラーフ……そうは言うけどドイツ艦で支給されている水着がどうにも破廉恥なのはあまりいただけないだけよ」
「そうか。まぁそれは仕方がないだろう。祖国からも『お前たちはもっと日焼けしろ』というお達しが全鎮守府に在籍する我らに通達されているらしいからな。この世界では……」
「つまり、この世界のドイツが思考がおかしいという事になるけど、どうにもね……」

それでビスマルクはこの世界のドイツに対して不信感を顕わにしていた。
グラーフはそれで苦笑をせざるを得ないでいた。
確かにドイツは少しネジがぶっ飛んでいるのかもしれないなとグラーフも少しは思い始めている事だし。
そこに、

「ビスマルク姉さんは心配性ですって。ね、ゆーちゃん」
「うん……ゆー、今の水着ウェアは着心地はとてもいい、よ……?」

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ