第四十話 神戸に帰ってその二十二
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「別に」
「またそう言うし、お姉ちゃんは」
「その人お姉ちゃんのこと実は、かも知れないのに」
「そんなつれないこと言ってたらね」
「本当に相手いないわよ」
「というかあの子がそうした相手だったら」
また阿波野君のことを思い出して言いました。
「何か嫌よ」
「またまたそんなこと言って」
「そんなのじゃね」
「いいの、とにかく私はお勉強があるし」
お話が終わらないと思いましたし時計をちらりと見れば十二時になっていたので二人に対して言いました。
「もう遅いから早く寝なさい」
「はいはい、また明日ね」
「明日ね」
こんな軽いお休みの挨拶の後でまた勉強です、その勉強が一段落したところで寝ました。翌朝は七時に起きましたが。
「遅いわね」
「あれっ、そうなの」
「七時でなの」
「寮はもっと早いから」
だからとです、妹達に朝御飯の時もお話しました。
「今はね」
「七時だとなの」
「遅い方なの」
「そうなの」
こう答えました。
「何か自然に目が覚める様にもなったし」
「早いうちに」
「そうなの」
「それでも遅いわ」
七時起きはです。
「これだとね」
「ううん、七時で遅いって」
「寮って凄いわね」
「起きる時間はね、けれど昔は」
何でも私達が入学するずっと前はです。
「一年生だと四時半起きだったらしいわよ」
「それって大教会並よね」
「修養科生の人みたいじゃない」
妹達もびっくしりして言います。
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