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太陽は、いつか―――

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んだもの」
「面白そうで簡単にサーヴァントが実体化しないでくれ・・・」

あの後、個人的によく行くお店の中で女性にも食べやすい場所を選び移動して。注文を済ませてからの会話がこれである。女性が楽しそうで何よりですなぁ・・・楽しいからいいか。

「それに大丈夫よ。これでもサーヴァントだもの、ちゃんと周囲に気を配って、誰もみてないタイミングで実体化したわ」
「他のサーヴァントは」
「それこそ大丈夫よ。気配遮断は持ってないけど、ちゃんと敵対者だと思われなくなるスキルは持ってるわ」

しれっとアサシンの切り札に近い気配遮断を持ってないカミングアウトされたんだけど、まあそれは置いといて。ちゃんと考えて行ってくれたらしいので、良しとする。
ついでにいくら敵対者だと思われないとしても、霊体から実体になるのを見られればバトルスタートな気がするのですけど。だってこれ聖杯戦争だし。
・・・大丈夫だって言ってるし、きっと大丈夫だよね、うん。

「もういいや・・・さて、明日以降どうします?」
「そうね・・・どこかへ遊びに行きたいわ」
「場所・・・というか目的みたいななものにリクエストは?」
「全部お任せします」

この人丸投げにもほどがありませんかね。何かしら理由はあるんだろうけど、そう思わずにはいられない。そしてそう思いながらもしっかり候補を探している自分がいて、俺も楽しんでるなぁ本当に、と実感する。この空気感、すっごく心地いい。
しかし何がいいのかなぁと思いつかず、ラーメンが二つに餃子、チャーハンが一つずつ届いたので、手を合わせて食べ始めて・・・

「無難に遊園地とか?」
「どんなところなの?」
「うーん、定番のデートスポット、みたいな?」
「デートスポットなのね」
「男女が二人で出掛けるとなれば、それはすなわちデートではないでしょうか?」
「ええ、そうね」

ちゅるん、と麺をすすりながら答えたらマルガは細かくフォークを動かして口の中に麺を運んでいく。そう言えば外国人は麺をすする、という動作に無縁だと聞いたことがあるのを思い出した。そういう意味では、チョイスをミスったかもしれない。反省。次に生かそう。

「そうだ、そう言うことなら一つ、提案があるわ」
「丸投げ間半端ないマルガさんからようやくご提案ですか」
「あら、そう言わないの。度の過ぎたものならともかく、これくらいのわがままなら聞くのは男の甲斐性よ?」
「その単語便利すぎませんかね?」

そう言いながら、でも度の過ぎたものはスルーしてくれていいといっているのでそうさせてもらうことにする。現代について知らない以上、こちらにある程度丸投げになるのも仕方ないと思ってるし、まあいいや、うん。

「それで、その提案ってのは?」
「今時の子たちがいくデートスポット
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