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太陽は、いつか―――

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ると後々面倒が多いかなぁ、って」
「あら、別に家を継ぐわけではないのだから大丈夫じゃないかしら?」
「確かに家を継ぐのは兄貴だけど、何かあった時の予備として育てられてるから、それなりに会う機会はあるしね」

その時に色々と言われてしまっても面倒だし、今ばれてしまうのも面倒だ。よって、ちゃんと従っているフリくらいはしておきたい。
それと口には出さないが、学校で他のサーヴァントに襲われたりすると面倒事がより多くなるのだ。ほら俺、教会に報告にも言ってないし、できる限り隠蔽作業の押しつけとかお世話になる事態は避けたいかなぁ、って。

「というわけで明日、暗示をかけに学校まで行くんだけど・・・よければ一緒に来る?」
「もちろん」

楽しそうだなぁ。うんうん、良きかな良きかな。


=☆=



「・・・言うまでもないと思いますけど、くれぐれも実体化しないでくださいよ?」
『大丈夫よ、ちゃんと霊体化して傍にいるわ。カズヤも念話で話すようにした方がいいんじゃないかしら?』
『・・・それもそうですね』

学校のそばまで来てからそう確認を行う。いやまあ見るからに異形ってわけでもないし服も現代のものを着てもらってるから大丈夫といえば大丈夫なんだけど、目立つことには変わりない。というかそうだ、学校に生徒でも教師でもない人がいる、ってのは問題だったか。
そう考えながら頭をかき、校門をくぐって・・・

「「死ねぇ!」」
「おわっ!?」

その瞬間、校門の影から現れた二人の男に襲われる。マルガが反射的に実体化しようとするのを流す魔力を抑えることで無理矢理止めて、襲い掛かってきた二人を足で迎撃する。
心配するマルガの声が脳に響くけれど、まあ、うん。大丈夫。問題ない。

「何のようだ、二人とも・・・」
「何の用だ、じゃない!」
「キサマこそ、昨日のあれは一体なんだ!」

昨日のあれ・・・おや、嫌な予感がする。昨日何があったかといえば候補は一つしかないし、あれだろうなぁ・・・面倒なことになったぞぅ。

『どうするの?二人に暗示をかけて記憶を消しておく?』
『そこまで強力な暗示は使えないかなぁ・・・仮にみられてたとしても、俺が嫉妬の対象になるだけだし』
『学校を休んできれいな女性とデートしていたのだものね』

状況ははっきり理解してくれたらしい。まあ、うん。そういう状況なのだろう。さて、どうするのが正解だろうか・・・

『よし、逃げよう』
『あら、逃げるの?』
『逃げる。職員室まで行けば一旦何とかなるだろうし』

クラスは同じだから逃げ切れるものではないんだけど、まあ、うん。大丈夫大丈夫、なんとかなるって。

「ではな、二人とも!」
「「逃げるな!」」

チクショウ・・・やっぱりもう少し変装す
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