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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
仏門・・・というか白夜叉
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ているのかも、どのような世界から現れたのかも、どにょうな霊格の保有者なのかも知らない。知らないからこそ真正面から尋ねさせてもらうぞ」
「どうぞ。他言無用を守ってくれるなら話してもいい。元々白夜叉には話す予定だったし・・・マジモンの帝釈天だってんなら、実力、立場双方文句なしだ」
含みのある言い回しが帝釈天の中で引っかかったが、一旦脇において話を進める方針で決定した。
「あくまでも、俺が読み解いたクリア条件なんだがな。
“アジ=ダカーハを倒し得る武力を持った人間の英傑”。
“アジ=ダカーハが内包する終末論Xの謎を解いた賢者”。
“アジ=ダカーハを不倒と知りながら挑む異世界の勇者”。
以上の三つだ。心当たりはあるか?」
「・・・異世界の、ってのはどういった理由からの条件付けだ?」
「単純な、と言ってしまえばそれまでだがな。あれがあくまでも人類史を終わらせる終末論であるのなら、それを解決するのは外界の人間の責務であろう、って考えからだ」
「ふむ、なるほどな・・・」
腕を組み、顔を上に向けて、じっくり30秒ほど悩んでから。あらゆる可能性を考え、結論を出す。
「まず、1つ目。これは該当するだろうな。一応生まれながらの神霊ではあるんだが、それなりに面倒な成り立ちのせいで人間でもある。武力は言うまでもないだろ」
「不思議な小僧だとは思っていたが、本っ当に面倒な生い立ちをしておる」
「白夜叉に言われたくねえ」
「それは同意だな」
解せぬ・・・とつぶやく白夜叉をよそに、一輝は話を続行した。
「次に、二つ目。これについては正直分からん。あの一時、一瞬だけ真実を知ってた可能性はある、な」
「・・・どういうことだ、それは」
「今はアジ=ダカーハの真実は頭の中にない。湖札も叡智系統のギフトを持ってるけど、そこにも載ってないのは間違いない。ただあの一瞬だけは、その知識を保有していた、かもしれない」
詳細は後からまとめて話すから一旦流してくれ、と一輝が言うので二人もそれ以上言及しない。その様子を見てから一輝は再び口を開いた。
「最後に、三つ目。これだけは、絶対に、該当しない」
「・・・ほう?」
この上なく、はっきりとした断言。
「では、お前は外界の出身ではないと?」
「広義の意味では外界・・・箱庭の外側の出身だがな。人類史、って意味合いでは無関係だ」
「となると、神霊であるのだし、神話の類か?」
「そうでも無い。人が主となって作られる世界だ。妖怪も悪魔も天使も神様もいたけどな」
「・・・要領がつかめんな。つまり、どういうことだ?」
問われた一輝は茶を飲み干し、新たに注ぎながら二人に問う。
「これから話す内容は、ぶっちゃけ俺の主催者権限のクリア条件だ。十割全部話しはしないが九割九分話す
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