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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
仏門・・・というか白夜叉
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えば、そんなところだ」
「だとすれば、それ相応の・・・『外界を救う英雄』が倒さなけりゃならない存在、結果逆説的に『世界を救う英雄として誕生した者』でないと倒せないものと想像しているんだけども?」
「当たらずとも遠からず、ってとこだな」
と。一輝と白夜叉だけだったその場に新たな人物が現れる。カツ、カツ、と足音を響かせて歩いてくるその姿を見て・・・
「何か胡散臭いおっさんが出てきたな。なんだ、観光名所か何かなのか、ここ?
「言わんとすることは理解できるから困るのぅ。というか帝釈天、おぬし霊格が減りまくってはおらんか?」
「ええい、事情を察してくれてもよさそうなやつが味方してくれないとは!」
味方はいなかった。ドンマイ極まりない。
「・・・つか、帝釈天、って言ったか?このおっさんが?」
「うむ。霊格やらなにやらに違和感しか存在せんが、帝釈天で間違いない」
「ふぅん、これが・・・」
と、胡散臭いものを見る目でその男・・・白夜叉曰く帝釈天を眺めた一輝は、とりあえず浮かんだ疑問を解消することを優先した。
「おかしいな、お前らんところからも来るように言われてた男思うんだが、自分から来たのか?」
「まあ最初は呼び出そうって話になってたんだが、部下に『どうせ暇してるんだから行ってきてくださいよ。そんでとっとと片づけてきてください』と言われてしまってな。書をだしてからいくら待っても来ないもんだから、しびれを切らしたらしい」
「それはそれはご愁傷さま」
言外にお前のせいだと言った帝釈天に対して一切気おうことなく発言して見せるのが一輝クオリティだ。
「まあいいや、1つ手間が省けたってことだろ?それで?当たらずとも遠からず、ってのはどういうことだ?」
「私からも聞いておきたい、帝釈天。おんしら、アジ=ダカーハの謎を解いたのか?」
「いや、はっきりとその謎を解き明かしたわけじゃない。だからあくまでも俺の考察に過ぎないが・・・そこまで外してはいないだろう」
やけに自信満々な様子に二人そろって首を傾げつつ、まあ暇だし時間もあるし何よりも暇だから話を聞く方向に移行した。一輝が空間倉庫からちゃぶ台を取り出してその上に茶菓子を並べると、三人はそれぞれ正三角形を描く位置に座った。そろって一口茶をすすり、始まる。
「まず前提条件としてお前に知っておいてもらいたいのは、アジ=ダカーハを倒す条件、あれを俺達が満たしても倒すことはできなかった、ってことだ」
「それは神霊だったから、ってことじゃなく、か?」
「ああ。人間に降天しても、倒せなかった」
だとすれば、一輝に倒すことが出来たという事実にも疑問が生まれてくる。だからこそ、彼は一輝を呼び出したのだろう。
「俺は・・・というより俺達はお前がどのような功績を持っ
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