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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
北欧神話
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よ・・・」
うがー!と思いっきり頭をかきむしり、ポスンと一輝にもたれかかる。その作業でリセットしたのか、ヤシロは会話を再開する。
「それで、いるんだよね?だったら会えたりしないかな?」
「会う?それで何の得が・・・ああ、そういうことか」
「うー、自分のガチの主催者権限、その答えを知られちゃったことを嘆くべきなのか、それとも話がトントン拍子で進むことを歓迎するべきなのか・・・」
「歓迎しておけばいい。一輝の支配下にある以上、儂は手を出せんのだからな」
「はぁ・・・もう、そうする」
これが締結後で本当によかったと一息つきつつ、やっぱり話を再開する。何度遮られるのだろうか?
「というわけで、お願いできないかな?取り込むことはしないから、『見て』『知って』『記す』だけ」
「・・・まあ、取りこまんならいいか。トール、オマエとしては何か気にすべき点に心当たりはあるか?」
「・・・まあ、持っていかれたり殺されたりしなければいいのではないか?ロキだし」
「ロキじゃし、それでよいか」
ロキの扱いが取っても酷い。でもまあ、これはこれで仕方ないだろう。
「ただ、危険物として準封印状態じゃからな。今からちょっと行ってきて、では済まんぞ?」
「あー、そうなんだ・・・お兄さん、お泊りってあり?私個人として」
「ありじゃねえの?」
一輝君の返答がとってもあっさりしている。これでいいのか本当に。
「もちろん、敵対しないって言ってる以上命の保証はしてくれるだろうし、適宜便宜は図りましょうってなったんだからこう言うところで便宜を図ってくれるんだろ?」
「なるほど、そう使われては断れんな」
あまりにもトントン拍子に進みすぎている気がするが、まあいいのだろう。うん、きっといいんだって。大丈夫大丈夫。
「でも、ヤシロちゃん唐突にどうしたんですか?そんなに興味をそそられるものが?」
「あー、そういう面もまああるんだけどね。それ以上に、戦力強化。お兄さんと一緒にいたら今後何があるのか分からないし」
終末を蒐集する存在であるところのヤシロとしては、会ってみるだけでも十分な強化となるのだろう。それも、相手はそこらの滅びの物語ではなく一つの神話体系の終末だ。その効果は計り知れない。
「そういえばそうね・・・とはいえ、私と鳴央はそうもいかないわね」
「そうですね。北欧神話ゆかりというわけでもありませんし」
「うん?そうでもないんじゃないか?黒髪の方はともかく、茶髪の方はタイターニアだろう?」
と、二人の会話に対して首を傾げるトール。それは事実であるしティターニアとタイターニアの二つの霊格をその身に宿す音央は素直に頷いた。
「だとしても、あれは正確には北欧神話じゃねえだろ?」
「まあ、厳密に述べればそう
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