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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
神話世界に喧嘩売ってみた、あるいは第二回異邦人のお茶会
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ィを脱退したのなら、意味もなく殺すことこそなくとも必要となれば何のためらいもなく、冷酷に見捨て、機械的に殺すだろう。
「だからこそ、彼にしっかりと勝って言ってやりたいのよ」
「『どうだ、私たちはお前にも勝てるんだぞ』って」
「なるほどなぁ・・・」
「それで、十六夜君はどうなの?」
「あん?」
「このまま、負けたままでいることを良しとして、一生敗者として屈辱の中で生きていくのかしら?」
明らかに、見え透いた挑発である。そして、それに対して逆廻十六夜は・・・
「そうだな。ぶっちゃけ俺は無理だと思う」
「「おい問題児筆頭」」
「その座は一輝に譲ったつもりなんだけどな」
しれっと。そう言い放った。先述の通り今の彼は『鬼道一輝には一生勝てない』という考えからできているのだから、当然である。
「けどまぁ、個人で挑戦しないんだったらいいんじゃねえの?」
そして、そうであるのなら。彼個人としての勝利でないのならば望めるのではないかと。アジ=ダカーハとの戦いでは絶対に考えることのなかった『誰かを頼る』どういう行動を。武具の調達などではなく『共に戦う仲間として』頼ることを、して見せた。
「つーわけで、だ。そう言うことなら、俺も一枚かませてもらうぜ。いつになるか分かんねえけどな」
「あら、こっちを頼ろうって言うのに随分と上からの意見ね?」
「ハッ、自惚れじゃねえけどアイツのパワーやら檻の中の神霊やらをお前たちで相手できるのかよ」
「一応私はできる。・・・諸刃の剣にもほどがあるけど」
再びの驚愕。特に神霊二柱などどうしようもないと思っていたのだが。
「というわけで、こちらとしてはいるに越したことはなくともいなくても何とかなりそうよ?時間はかかるでしょうけどね」
「ふむ・・・」
頭を下げる、というのは今の彼であってもプライド的に難しい。
しかし、だ。度合いなどの要素を度外視してただ戦力を箇条書きすると、耀に可能である以上十六夜が必須ではなくなる。対等な立場であれば先ほどのように向かっていけるが、そうではなくなったのだ。明らかに自分がした。さて、そうなれば残る選択肢など一つだけであろう。
「ああクソッタレ!一回頭下げてやるから俺も入れろこのヤロウ!」
「誰がヤロウなのよ」
「そうそう、こんな美少女捕まえておいて」
胡坐の膝に手をつき深く頭を下げる十六夜に対して残りの二人はからかうようにして答える。だがそれではまだ満足がいかなかったようで。
「でも勿体ないからもう少し条件を設けましょうか」
「うんうん、こんなしおらしい十六夜は貴重だからね」
「テメエら・・・」
問題児女子二人が非情に楽しそうな顔をしている。大丈夫なのだろうか、これ。
「そうね・・・どうしましょうか、春
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