暁 〜小説投稿サイト〜
問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
一つの日常 化け物と怠惰
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りでもしてみて、何かしらそれっぽくできるように、かなぁ。あとは超単純だけど、なんか小型の剣かクナイでもくっつけて投げる」
「あー・・・確かに、ごまかし程度は可能か」
もちろん、本当に自在に操る手段なんぞ存在しない。強いて言うのなら自前で伸縮可能な金属が箱庭に存在するものの、かなり貴重な代物であるために下手をすれば使い捨てになる武器に使うなんぞ不可能である。
「けどそれはそれとして神珍鉄製のも作っといてくれ」
「あれ加工するのめんどくさいからあげなかったって言うのに・・・」
さすが用意周到な十六夜君。どうやったのか本当に謎だけどどこかしらから調達してきたらしい。
渋々、一輝から「まあ頼まれたら仕事はしろよ」と言われたために本当に渋々。その場で受け取ったものを全て並べて手で触れ、作り替えていく。
「ってか、考えてみたら鞭扱いするのは不可能じゃねえのか?物理的に」
「その辺りはちゃんと、何とかするよ。色んな金属を混在させて質量面とか色々と、ね」
「・・・さすが鍛冶神サマ、器用なこって」
普通に考えたら不可能なんだけれど、そこは鍛冶神の不思議な技術ということで納得しておこう。と、小さなロマンに踊る心を抑え込んで手元から顔へと視線を移す。
「さて、それはそれとしてだ。質問いいか?」
「え、勿論嫌だけど」
「即答かよ」
「面倒事は嫌いなんだよネ、ボク。・・・まあ、作業中くらいはいいかな」
と、視線は手元から動かさずに話を促す蚩尤。それに対して十六夜は一切回りくどいことを考えずに、単刀直入に切り出す。
「ぶっちゃけ、鬼道って何なんだ?」
「その話をするのは大変面倒だからパス」
「そんなに面倒なのかよ」
「大変面倒ですよ。それはもう、外界の誕生から語らないといけないレベルで」
しれっと大そうなことを述べられてしまった。
「じゃあ、そうだな・・・あれだ。アジ=ダカーハとの戦いの時、一輝の体から出てきたよくわからない靄。あれはなんなんだ?」
「それも却下。さっきの話の原因について話してたら同じ話をしなくちゃいけないじゃん。面倒面倒」
あれもダメ、これもダメである。気になることは何でもそう。
「ったく・・・だったら何なら語れるってんだよ」
「君が気になってることって、基本あんまり語っちゃいけないことだしなぁ・・・下手をすれば箱庭って世界そのものがその事実にロジックエラー起こしかねないし」
「・・・そんなレベルなのかよ」
「理論上、箱庭から観測できない世界なんてものは存在しない。だって言うのに僕らの世界は観測不可能なんだ。箱庭の定義からして狂うような事態がロジックエラーにならないと思う?」
「・・・本当に、面倒な事情が存在するんだな」
「ホントにねー。彼がこの世界に存在する、っ
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