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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
一つの日常 化け物と怠惰
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たとしてもそれなりに頑張ってみるべきジャン?というわけですぐに出もここを出ていって僕に楽園を返してよ」
「だが断る」
安定の問題児である。敗北によって精神的に変化したとしても、本質の部分は一切変わっていない。魂レベルでの問題児である。
「それにだな、そもそもワイヤー、ピアノ線関連の技術は八割方会得不可能だ」
「そう言う逃げ、僕よくないと思うな」
怠惰の化身じみている奴が何を言い出すというのか。
「まあ話は最後まで聞け。当然っちゃ当然だが、こいつらを使う技術は罠に近い利用をしていくブツだ」
「そりゃそうだよね。爆弾絡めたワイヤートラップ、相手の首の高さに斜めに張っての頸動脈切断、あえて緩く設置して引くことによる拘束等々・・・ぱっと思いつくだけでもこんなところかな」
「そうだな。まあ確かにそう言う系統だし、それらについてはまあ問題なく使える程度にはなったんだが」
しかし、だ。そんなあれこれはもう既に、彼なりに努力とか言うものをして何とかしてみたところなのだ。問題になっているのはその後の話であって。
「呪力をワイヤーに巡らせて自在に操る、視認できない刃とか言われても無理ってもんだろ」
「それは無理だねうん僕が悪かった」
呪力ない人間にどうしろと言うのだろうか。
========
鬼道流戦闘術。体術、剣術、槍術、弓術、戦術等々歴代鬼道がより効率よく妖怪を殺すためであったり趣味の一環であったり人間に殺されないための対策であったり暇つぶしであったりと様々な理由で生みだされた技術の山であり、その中に一輝から十六夜へと伝えられたのが暗技である。
基本的には、一般的にイメージされるそれであっているはずだ。侵入する技術であったり、気付かれずに殺すための技術であったり、毒や薬といった手段であったり、正面から戦うフリをしつつの罠であったりなのだが、その中でもワイヤー関連の細いブツを用いるものだけは、普通にやっては不可能になってしまう。十六夜も述べたように呪力が絡んできてしまうのだ。一輝、もう少しちゃんと考えて技術の継承を行いましょう。
「というわけで、だ。完全に自在に扱うのはあきらめてるから、その分ある程度自在にできねえかな、と」
「それで僕のところに持ち込んできたわけか。なるほどなるほど、諦めない?」
「だが断る」
「それ言えばいいとか思っちゃいないよね?はっきり拒絶すればなんでも何とかできるとか考えちゃいないよね?」
もしかしたら考えているかもしれない。作者が。
「うーん、しかしそうなるとまた面倒が多いんだよなぁ・・・」
「面倒が多いってことは・・・何かしら手段はあるのか?」
「うーん・・・鞭に近い扱い方をできるように調整したり、リールっぽいものでも増設して巻き取った
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