暁 〜小説投稿サイト〜
問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
一つの日常 キメラと三頭龍 A
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同じくらいの大きさを得られる理由も、一緒に考えられそうだし・・・

「・・・・・・・・・よし、分からない」
「あまりにもあっさりしているな」
「うん、正直まだ情報不足な感が否めないし。今はとりあえず買ったものを全部おなかに収めていかないと」
「まだ夕食もあるのだぞ?」
「うん、だからこの量なんだよ?」

おや、今何かヒかれた感じがするぞ?おかしいな。

「まあ確かに、大丈夫か。美味いものはいくらでも入るものだ」
「さっすが分かってるねアジさん。そう、美味しいものはいくらでも入る。こうして買いまくったものは全部美味しいし、リリの作るものも美味しいんだから」
「確かに、リリの作る料理は不思議なほどに美味しいものばかりだ」

互いに互いの目をまっすぐ見て、ただ無言で握手をする。もう、あの時の殺し合いとか関係ない。ようやく、本当の意味で彼を受け入れられた気がする。

「・・・そうだ、アジさん」
「なんだ、春日部耀」
「私と友達になってください」
「・・・友、か」

と、少し黙って考え込むアジさん。

「・・・不思議なものだ。まさかこの私が、友を得る日が来ようとは」
「そんなに不思議?」
「かなり、な。だが、悪くない」

と、繋いだままの手に力を込めてくる。

「これから、同じコミュニティの同士として、友として、よろしく頼む」
「うん、こちらこそ。友達一号としてよろしくね」

また和菓子食べ歩きとかしたいものだ。

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