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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
一つの日常 キメラと三頭龍 A
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の食を攻めて攻めて攻めまくったのだ。気に入ってくれて何よりである。

「しかし、悪かったな。聞くところによると、今は箱庭に来てから初に近い完全休暇期間だったのだろう?」
「いやいや、お気になさらず。むしろ急に長い休暇をもらっちゃって超暇なの。暇を売って一儲けできるくらいに」
「であれば本拠の仕事を手伝えばよいのではないか?」
「私たちプレイヤーには、それが禁止されているのです・・・」

その辺りしっかりしましょう、という方針なのだ。戦うことのできない子供たちは、稼ぎを持ってくるプレイヤーのために。そこにプレイヤーが混ざっては意味がない・・・とか何とかで。主に黒ウサギがうるさいのだ。

「一部、プレイヤーと兼任している者もいるようだが?」
「それは隷属してる立場なんだから、ってことらしいよ」

その辺り、是非現リーダーの一輝には変えていってほしいものだ。めんどくさがりな性格は私たちと同じなんだし、それくらいしてくれてもいいと思う。

「まあ何より、私も一輝のお金で食べたいだけ食べれたし」
「確かに、だいぶ減っているな」

大丈夫、使っていいって言ったのは一輝なんだから。

「さて、と。それでどうでしたか?一日遊んでみた結果は」
「そうだな・・・ああ、悪くない。そんなところか」
「そっか、それはよかった」

悪くないって思ってくれたのなら、今後も大丈夫だろう。何があっても何とかなるはずだ。・・・たぶん。

「さて、そういうわけだ。オマエにはその礼をしなくてはな」
「お礼?別にいいよ、同じコミュニティの同士になるんだし」
「それでも、だ。それに・・・一輝関連で聞きたいことがあるのではないか?」

と、そう言われて。正直それを狙っていなかったわけではないから、遠慮なく聞くことにした。

「そう言ってくれるなら遠慮なく聞くけど・・・えっと、いくつか聞いても?」
「ああ、構わん。答えることを禁止されていることでなければな」
「・・・禁止されてること、あるんだ」
「ああ。曰く、「ギフトゲームの答えは教えない」、だそうだ」

言われてみて納得した、それはそうだ。当たり前にもほどがある。
そもそも、一輝の主催者権限『一族の物語』。それをクリアするために一輝関連での知識が必要になるのは当たり前のことだし、それを教えられるだなんて1プレイヤーとしてありえない。

「じゃあ、うーん・・・そうだなぁ・・・そもそも、鬼道の一族、って何なの?」
「・・・一言で言うのなら、世界を救う英雄の一族、だな」
「外道なのに?」
「輝かしい英雄譚、その裏にあるものなど圧倒的畏怖か迫害であろうよ」

はっきりそう言われてしまうとそうなのかもしれないと思う。英雄に倒される存在であるところのアジ=ダカーハにそう言われる
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