暁 〜小説投稿サイト〜
問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
一つの日常 キメラと三頭龍 @
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だで頑張ってはいるのだが、こればっかりは生物としての格が違いすぎるのだから仕方ない。彼の今後の頑張りに期待しましょう。
「まあとにかく、春日部耀です。コミュニティの同士として、今後よろしく」
「なんだ改まって、気持ち悪い」
あれ、こんなキャラだったっけ?一輝のせいでなんだか大変な問題が発生していないか?そんなことを察した耀だったが、一瞬でその考えを捨て去った。
それにまあ、うん。思いっきり殺し合った相手に対してこれは確かに気持ち悪いといわれても分からないではないのだ。自分があっちの立場であったとしても気持ち悪い。
「けど名前覚えててもらうにはこれくらいの方がいいかなぁ、って」
「なるほど、確かにインパクトの有無は大きいな」
「そう言うこと。そういう意味合いでも一輝なんかは簡単に覚えられたんじゃないの?」
「私を討ち取った相手のことはさすがに覚えているな」
一応参加していたし覇者の光輪も防いだりしたんだけどなぁ、とか考えながらやはり気にしないことにする。そもそも規格外の存在なんだから細かいこととか気にしてもダメだ。強者=変人。これ箱庭の鉄則。
「ああ、それと一つ」
「うん?」
「一輝から種別を付けられたのだがな」
「種別て」
呼びかた差分のことです。
「人化している間はアジさん、らしい。むやみに本名を出しても面倒事しか起きないのだから、とな」
「あー、そういえばコミュニティ関係者以外には知られてないんだっけ?」
「黒死病や箱庭の騎士の比にならないレベルであろうからな。隷属以上の縛りにあるとはいえ、それで納得するものでもなかろう」
確かに、絶対悪の魔王。人類最終試練の一角がしれっと下層で生きてるとか。白夜叉みたいにどこかの庇護下にあるわけでもなくただのノーネーム傘下としてだ。これは間違いなく面倒事になる。
「因みに、トカゲの時は?」
「アジ君、だな。三頭龍状態の時はアジ=ダカーハでよい」
一輝の悪ふざけが垣間見えるのだが、やっぱり気にしない。
「さて、それでは本題に入ります」
「ようやくか」
「まあ、うん。ぶっちゃけると、どうしたのその格好?」
ようやく彼女がアジさんの服装に突っ込んでくれたので、彼の装いについて説明していこうと思う。
まず服そのものだが、黒いシャツに淡い色のカーディガン、ジーパン、スニーカーとこの上なくシンプルであるが故に素体そのもののレベルの高さを強調する。シャツのボタンは多めに開けられていてカーディガンも羽織るだけのためにその引き締まった体もはっきりと目に見えている。
その他にもベルトからポケットへ、手首のブレスレット代わりなどにシルバーアクセが入っており、耳にはイヤリングが。
一見チャラそうな男性、がしかし纏っている雰囲気がそんな印象を
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