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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第九十四話 ラインハルトを守ります!!(後編)
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とは分っていた。ならば最後まで彼の側にいなくてはならない。
「あぁぁっ!!」
不意に女性オペレーターの一人が叫びをあげた。艦長の無言の威圧の視線に恥じた様に顔を赤らめると、彼女はこの艦橋の悲痛な空気に似合わない色の声を出していた。それは喜びの絶叫だった。
「ミッターマイヤー艦隊です!!ミッターマイヤー艦隊が到着しました!!助かったわ!!」
「続いて8時の方向より艦隊急速接近!!数1万!!これは、ビッテンフェルト艦隊です!!ビッテンフェルト艦隊が到着しました!!」
これを聞いた艦橋の空気は一変した。誰も彼もが生き返ったように騒ぎ出し、生き生きとしゃべりだしていた。
「そうか。ミッターマイヤー、ビッテンフェルト、よほど慌てて駆けつけたらしいな。」
ミッターマイヤー艦隊とビッテンフェルト艦隊はともに1万数千隻を誇っていた。それが1万隻余りとなっているということはよほどの急行軍を重ねてきたのだろう。ラインハルトは全艦隊に援軍到着の旨を伝えさせ、
「両艦隊と合流後、再反撃だ!!卿等、まだ戦は終わってはいない!!最後の最後に勝った方が凱歌を奏するのだ!!!」
と叫んだ。応ッ!!という高らかな声が艦橋に満ちた。
「敵、バイエルン候エーバルト艦隊の後方相対2時方向に新たな艦影!!」
オペレーターの声は今度は驚きの色が入っていた。
「あらたな援軍!?」
『そっちの方の援軍よ。』
聞き覚えのある声とともにヴァルキュリアのディスプレイに現れたのはアレーナ・フォン・ランディールだった。
「アレーナ姉上!?」
『遅くなったわね。艦隊総数1万7000!!私たちの私設艦隊の威力、存分に見せつけてあげるわ!!さぁ、ラインハルト。まだ本番はこれからよ。』
ラインハルト側は5万余隻、対するバイエルン候エーバルト側は10万余隻。まだ数において倍の差があるが、それでも次々と援軍を迎えたローエングラム陣営の士気は猛烈に高まったのだった。
* * * * *
ジェニファー・フォン・ティルレイルがその座乗する旗艦ごとラインハルトを庇って戦死したという情報はラインハルト艦隊全艦隊を貫いた。転生者として、それ以上に女性士官学校の校長として数多くの後進を育ててきた彼女はあまりにも若すぎるままその将来を閉ざされてしまったのだった。
何よりも転生者たちにとってはこれ以上ないくらいの打撃だった。ティアナは文字通り自分の拳を噛みながら、懸命に怒りの波動を抑え込もうと苦労していたし、フィオーナは後方で奮闘しつつある中でも二筋の涙を頬につたわせていた。それでも彼女は泣声一つ立てず気丈に終始指揮を執り続けていたが。
ヴァルキュリアの艦橋内でも同様だった。
「・・・・フロイレイン・ジェニファーの死を無駄にはできない。」
ラインハルトはしばしの瞑目の後、そう
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