ウィザード・トーナメント編 前編
やっぱりこうなったか
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るようだった。
「誠兄!!誠兄は大丈夫なのね。イザベルが....イザベルが行方不明なの!!」
「それは今見た。何処にいるか分かるか?」
俺は敢えて冷静に返す。ここで俺も焦ってしまえばそれこそ元も子もない。案の定、俺の反応から真希乃もなんとか落ち着いてくれたようだ。
「分からない、ごめんね。でもGPSを使ってイザベルの携帯が何処にあるかは今特定してる。」
「イザベルの帰宅ルートは知ってるか?」
(確率は低いだろうが......。)
「うん。今誠兄の端末から誠兄の位置を把握したから移動しながら教える。」
「分かった。念のためにお前は外に出るないいな。」
「なっ!.................分かった。」
その声はどこか悔しそうに聞こえた。友だちの危機に駆け付けたいと思う真希乃の良心を俺は敢えて切り捨てるようにその言葉を放つ。真希乃まで巻き込まれれば他の奴にも迷惑が掛かる。それに何より真希乃に傷付いて欲しくない。俺に親しくしてくれる友人なんだからなおさらだ。
俺は自転車のペダルに足を掛けて一気にペダルを漕ぎ始める。チェーンがカラカラという音を連続で鳴らしながら、ペダルが少しずつ軽くなっていく。
急がなくてはならない。俺の大切なパートナーのためにそして俺が叶えなければならない願望のために、俺はその一心でさらにペダルを早く漕ぐ。
「はぁ.........はぁ.....。」
(頼む.....間に合ってくれよ!)
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