暁 〜小説投稿サイト〜
恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
548部分:第四十三話 劉備、妹達を得るのことその九
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話

第四十三話 劉備、妹達を得るのことその九

「私だってやる時にはやるなの!」
「そやで、その髑髏の髪飾りに誓うんや!」
 また李典が彼女に言ってきた。李典もその槍で必死に戦っている。彼女達はずぶ濡れになることにも構ってはいなかった。
「曹操様のところに行くってな!」
「うん、わかったの」
 于禁も李典のその言葉に頷く。
「曹操様にちなんで付けたこの髑髏のアクセサリー」
「そやろ。曹操様が好きやさかいな」
「あえて選んで付けたからなの」
 それでなのだった。彼女がそのアクセサリーをしているのはだ。髪飾りである。
「だからこれに誓って」
「そや、頑張るんや」
「うん、じゃあ真桜ちゃんも」
「うちもやるで!」
 こう言ってまた槍を振ってだった。賊を吹き飛ばす。そうして戦っているとだった。
 遂に来た。最高の援軍がだ。
「来たぞ」
「ああ、来たな!」
「うん、やったわ!」
 趙雲と馬超に馬岱が言う。馬岱は遊撃に来ているのだった。
「これでね」
「水が来ればな」
「賊が吹き飛ばされてな」
「何とかいけるね」
 実際に水が来てだ。それで賊達が実際に退けられてだ。戦局が一変したのだった。
 賊達は多くが流されていく。それを見てだった。
 臥龍もだ。狼狽した顔で言う。
「糞っ、ここはだ」
「兄貴、ここはどうしやす?」
「馬鹿野郎、今退けるか!」
 こうムキになって子分に返す。
「ここまで来てな!」
「それじゃあここは」
「ああ、何としてもな!」
「村を占領するんでやすね」
「そうだよ。やってやらあ!」
 言いながらまだ関羽と戦うのだった。それはまだ続けていた。
「絶対にな!」
「いいんですね、それで」
「そうだよ。おいでかい女!」
「他に呼び方はないのか?」
 関羽は臥龍の言葉にまた言い返す。
「私の名前は関羽というのだが」
「ええと、何て名前だ?」
 二回言われてもまだ覚えられないのだった。
「手前の名前は」
「だから関羽だ」
 関羽も親切に話しはする。
「いい加減覚えてもらおうか」
「俺は人の名前覚えるのは苦手なんだよ」
「むむっ、鈴々と同じなのだ」
 張飛がそれを聞いて言う。彼女は賊達が減っていてかなり楽になっていた。
「それは」
「そういう問題ですか?」
 楽進が来ていた。彼女の戦っている場所が楽になったので援軍に来たのである。これは彼女の気遣いによるものであった。
「違うと思いますが」
「違うのだ?」
「おそらくは」
 そうではないかと。楽進は張飛に話した。
「そうなのだ」
「とにかくです。今は」
「ケリをつけるのだな」
「はい、そうしましょう」
 また張飛に話す。
「ここは」
「雑魚は水でかなり減ったのだ」
「このまま勢いに乗
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ