ペルソナ3
1770話
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て銃を持っている敵に狙いを定めさせないといった感じでの対処方法になるが。
ああ、でもエヴァなら俺と同じく人間じゃないし、銃弾が当たっても意味はないか?
「はぁ、もういいわ。アクセルの話を聞くだけで疲れてくる。ほら、さっさと行ってきなさい」
そう告げるゆかりの視線には今までよりも更に強い呆れが混ざっていたが……まぁ、ついこの前まで普通の一般人だったゆかりにとっては、仕方がないんだろう。
「分かった。まぁ、あの木の根の王冠……毎回木の根の王冠とスライムもどきとか言うのはちょっと面倒だな。この現象の中で出てくる奴を……そうだな、取りあえず黒いし影とでも呼んでおくか」
本来なら影という意味でシャドウとでも呼ぼうかと思ったんだが、シャドウミラーの俺がああいう奴をシャドウと呼ぶのは色々と不味いだろうと、取りあえず影という事にしておいた。
それに、シャドウミラーの主力PTもシャドウだし。
後でこの世界がホワイトスターと繋がったら、色々と面倒な事になりかねないという問題もある。
「そうね。統一した呼び名はあった方がいいと思うわ」
ゆかりも頷き、以後ああいう奴等を総称して影と呼ぶ事に決まった。
そうして俺は気配遮断を使い、影に向かって歩き出す。
再び俺の存在を感じ取れなくなったゆかりだったが、既に気配遮断のスキルについては教えてある為、今度は動揺する事はない。
そんなゆかりを背に、影に向かって近づいていく。
だが、影は数mの位置まで近づいても、俺の存在に気が付く様子はない。
どうやら、気配遮断は影に対しても効果があるようだな。
そう安堵し……宝石を発動させるという意思を込めながら、影に向かって投げつける。
その行為が攻撃と判断されたのか、気配遮断は解除され、影は俺の存在に気が付き、戦闘態勢を取ろうとするが……そこに宝石がぶつかり、白い光を周囲に輝かせるのだった。
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