ペルソナ3
1770話
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思うところがあるのだろう。
普通なら当然か?
ましてや、ゆかりの場合は魔法を使えるのであれば実益にもなるのだから。
「そうだな、取りあえずどうやって使うのかというのも分からないし、この宝石の中にどんな魔法の効果があるのかも分からない。そうなると、実際に使ってみた方がいいと思うんだが」
使い方が分からないのに使ってみるというのは、どこか違和感のある言い分にも聞こえる。
だが、この手の類の物であれば、大体どういう風に使えばいいのかというのは、何となく想像が出来ていた。
ネギま世界でマジックアイテムとかは結構見て、触って、使って……としたのだから、そのおかげか。
「使うって、誰に?」
「まぁ、無難に考えればあのスライムもどきに対してだろうな」
幸いにもと言うべきか、スライムもどきは基本的にかなり弱い。
それこそ、素人のゆかりであっても、本気になれば1人で殺せるくらいには。
……まぁ、それはゆかりが弓という遠距離からの攻撃手段をもっているからこその話なんだろうが、それでも向こうが弱いのに変わりはないのだ。
「ふーん。ま、いいけど」
ゆかりもそちらの意見については異論がないのか、俺の言葉に特に異議を唱えない。
自分が使ってみたいというのはあったみたいだったが。
なら、次にあのスライムもどきが現れたら、使ってみるとしよう。
もっとも、次に出てくる敵もスライムもどきとは限らないのだが。
「さて、残るのはあの十字路を真っ直ぐに進んだ方か。……また宝箱があると思うか?」
「どうかしらね。出来ればあって欲しいとは思うけど。……アクセルが持ってるような宝石、他にももっと欲しいし」
宝石が欲しいというのは、女であれば当然の感想かもしれない。
だが、この場合宝石を欲しがるのは、女としてではなく戦闘をする者として、またはこの塔を攻略する者として……というのが正しい。
その辺、結構微妙なところだと言ってもいいだろう。
「まぁ、残ってる場所に何があるのかは分からないけど、上に続く階段とかはあって欲しいよな」
「そりゃあね。もし階段がなければ、ここでどうしろってのよ」
不服そうに告げるゆかりだったが、この塔の中がどのような構造になっているのか分からない以上、その辺りの心配というのはしておいた方がいい。
この不可思議な光景を見れば、実際にはこの塔が外見通りの内部構造となっているとは、限らないのだから。
空間的に拡張されていても、おかしくはない。
そんな風に考えながら、十字路に戻って直進する。
やがて視線の先に見えてきたのは、ホールのような場所。
そのホールに足を踏み入れようとして、その足を止める。
「アクセル? どうしたの?」
「見ろ。新しい敵だ」
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