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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 Another
第6話 「今後の始まり」
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てる?」
「いや……今夜のことやプレシアのことに迷いはない」
自分の思う幸せがあいつらにとっての幸せとは結び付かない。
ただ少なくとも……俺の知るあいつらは苦しむことはあっても自分の目標を持って生きていたし、幸せそうに笑っていた時がある。
なら大きく流れを変える必要はない。
ほんの少しでも幸せな時間や思い出を増やすことが出来れば、それだけで十分なのではないか。
俺は全知全能の神ではない。やれることには限度がある。それに悲しみや苦しみだって人を成長させることに必要な時もあるのだから。
「なら何に迷ってるの? あんまり考えてばかりだと剥げるよ」
「……俺を悩ませる原因のひとつにお前も入ってるんだけどな。つまり剥げたらお前のせいだ」
「いやいやいや、その理論はおかしいというか抗議ものだよ! あくまでわたしは要因のひとつなんだからわたしだけが原因じゃないよね。というか、わたしが剥げさせる要因ってどういうこと!?」
「それが分からないから要因なんだよ……って、だからしがみついてくるなよ。どんだけ構ってちゃんなんだお前は」
「構ってちゃんじゃないし!」
★
その日の夜。
予想していたとおりユーノからの念話が聞こえた。十中八九、なのははユーノを預けた動物病院に向かい始めてるだろう。
「さて……俺も出発するか」
相棒であるレイディアントノワールを首に掛けて外へと向かう。
基本的に今日は何もするつもりはないが、なのはが無事にジュエルシードを封印できない可能性はゼロではない。まあ高い魔導師としての適性と感覚で魔法を使えるセンスがあるだけに俺が介入しなければならない可能性の方が低いだろうが。
「……ん? アリシアにリニスさん、ふたり揃ってどうかしたのか?」
「どうしたのって見送りにきたんだよ。まったく……ショウはそのへん鈍いねぇ〜」
どうして質問しただけでここまで馬鹿にされなければならないのだろう。帰ってきてからのやりとりをまだ根に持っているのだろうか。だとしたら実に大人気ない。見た目は俺よりも子供に見えるが、自分の方がお姉さんだというのならもっと大人らしい振る舞いをしてほしいものだ。
「ふふ、気にしないでくださいね。こう見えてアリシアさん、ショウさんのことが心配なんですよ。さっきもちゃんとショウさんが帰ってくるよねって……」
「わあ! わあ! わあぁぁ〜!? リニスさん、そういうことは言っちゃダメだよ。ショショウ、勘違いしないでよね! 別にわたしはショウのことなんて心配してないだから!」
ならもっと平然とやれよ。
そこまで動揺されたら本心が真逆なのは誰だって気づくと思うぞ。というか……どうして某金髪のお嬢様のような言い回しなんだ?
世界の流れを把握しているだけに
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