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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 Another
第6話 「今後の始まり」
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アがしがみついてきた。
 元の体格なら問題ないはないのだろうが、今の俺は小学生3年生。つまりアリシアとの体格差はあまりない。故に全力でしがみつかれると衝撃は凄まじく、また感じる重さもなかなかのものになる。服とかも伸びるし本当やめてほしい。

「何でわたしのことを無視して上がろうとするのかな?」
「何で自分の家なのに上がるのにお前の許可がいるのかな?」
「それはその……わたしたちなりのスキンシップだからだよ!」
「こんな無駄なスキンシップは要らん」
「ガーン!?」

 その無駄に大きなリアクションも必要ない。
 大体な本当にショックを受けた人間はそんな風に擬音語で訴えてはこないんだよ。その手のパターンは前の世界で小さな狸に散々されたから慣れてるし、俺にやっても効果は薄いからな。

「ひどい……ひどいよ。わたしが遊べる相手はショウかリニスさんだけなのに」
「だったらもっと素直に甘えてこい。まだその方が構ってほしい妹に見えるだけに可愛げがある」
「べ、別に構ってほしいとか思ってないし! というか、わたしの方がショウよりもお姉さんなんだから。妹扱いしないでよね!」

 だったらもっとお姉さんらしく振る舞ってほしいのだが。
 俺の経験上、自分でお姉さんぶる奴はあまりお姉さんと思えることがない。むしろ元気に振る舞っているが、根っこは寂しがりの甘えたがりだ。

「分かった、分かったから落ち着け」
「全然わかってない……もう、そういう言い方するから友達が増えないんだよ」
「自分を偽ってまで作る友達が友達って呼べるかは微妙だけどな」

 それに……見覚えのある顔が多いだけに親しくしていいものか迷ってしまう。
 この世界のあの子達は見た目や考え方は同じでも俺の知っているあの子達ではない。知っている顔もあれば知らない顔もある。
 それは単純に俺があの子達のことを時期的にあまり見ていなかっただけかもしれないが、それでも元の世界とこの世界とでは関係性が違うのだから異なる点はあるだろう。
 だからこそ……俺はこの世界のあの子達に俺の知るあの子達を重ねて見ることに罪悪感を覚えるのだ。
 でも俺は重ねて見るのをやめない。重ねないようにしても重ねて見てしまう。そうでなければ、己の知る流れよりもより良いものに変えるために行動しようとはしないはずだから。

「それより……今日からは一段と気を付けて過ごせよ」
「分かってるよ。あの夢はわたしも見たし、流れが変わってなければ今日はジュエルシードを巡る戦いが始まるんだよね?」
「帰り道にユーノをあいつらが見つけていたし、ほぼ間違いなく今日から始まるだろう」
「……ショウは本当にいいの?」
「何が?」
「何がってあの子を……なのはを魔法に関わらせること。ショウがなのはの代わりなれば事件は
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