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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0110話『大淀のちょっとした悩み』
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「うーん……元気過ぎるのもいいんだけどケガはしないでほしいな……」

ただただリベッチオ含めて駆逐艦の子達が心配になった。
やんちゃな子が多いからなぁ。
後で大淀に頼んで『廊下は走らない』という張り紙を付けるのを話してみるか。
なにかしら検討をしないと接触事故が多発しだしてからでは遅いからな。
さっきもすでに接触事故が起こっているわけだし。
昔の艦時代の記憶があるのだから接触事故の危険性くらいは分かると思うんだけどな……。
主に深雪とかは昔を思い出しているのか走ったりはしないしね。
そんな事を考えていて先ほどまで何を考えていたのか忘れかけていたのでやばいやばいと手帳にメモを取っておくのであった。

そんなこんなで執務室に戻って書類作業に勤しんでいる時であった。
大淀が執務室に入ってきて、

「提督。少しよろしいでしょうか?」
「どうした大淀。表情がどことなく疲れているぞ?」
「提督にもそう見えるのですね……。はぁ」

それで分かりやすいため息を吐く大淀。
いったい何があった……?

「それがですね。プール使用が解禁しましてから本棟を抜ける子が後を絶たないのです」
「あー……その件か。それは私もリベッチオに聞いたから知っているよ。なんでも近道で使わせてもらっているとか……」
「はい。ただ通過するだけなら別に構わないのですが、駆逐艦の子達がよく水着を持って走っている光景をよく目にしまして……気が緩んでいるのではないかと思う次第でして」

それでまた溜息を吐く大淀。
私が思っていた以上に事情は深刻のようだな。

「わかった。それじゃ私も考えていたんだけど『廊下は走らない』の張り紙でも廊下の壁につけておくか?」
「それもいいと思うんですけど……聞いてくれるでしょうか?」

不安そうな表情を浮かべる大淀。
その気持ちは分かるな。
精神年齢が割と高い方の陽炎型の子達はマシな方なんだけどそれ以外の子達は性格もあってかやんちゃな子が多い。
冷静な子もいるにはいるんだけど他の子の特有の個性に喰われ気味なんだよな。
睦月型の子達とかなんかははしゃぐ子が多いイメージだ。

「まぁ後でお知らせでもしておく方がいいと思う。そうでもないと聞かない子が多いだろうし」
「そうですよね……。朝霜さんとか清霜さんとかもよく走っていますし」

礼号組関係で不安な子達の名前をあげられる。
うん、大淀の言いたいことは分かる。
あの二人は夕雲型の中では落ち着きがない子だからな。

「そんなに不安なんだったら大淀がプールに行って直接注意でもしておくか?」

なにげなく私はそんな話をしてみる。
だけどそれで大淀は真剣な表情になって、

「……そうですね。私が直接注意すれば……いや、でもここはやっぱり
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