第三章
[8]前話
シャワー派でも母の言葉を受けてだ、それでだった。
実際に入ってみた、そうして夏だがあえて汗が出るまでに身体を温めてみるとこれがだった。
肩凝りがかなりましになっていた、それで次の日の朝母に目を輝かせて言った。
「肩かなりましよ」
「そうでしょ」
「ええ、もうね」
「あんたいつもシャワーでしょ」
夏も冬もとだ、母も言う。
「それはね」
「身体が温まらなくて」
「その分肩も凝るのよ」
「そうだったのね」
「だから。肩凝りがましになりたいなら」
麗子の望み通りにだ、そうなりたいならというのだ。
「お風呂にも入りなさい」
「これからそうするわね」
何しろ肩凝りに悩んでいる身だ、それならだった。
麗子に選択肢はなかった、それで母にこう答えた。
「今日もこれからもお風呂にするわ」
「そうしなさい、何度も言うけれど身体は冷やさない」
「肩凝りが嫌なら」
「そうした方がいいのよ」
ヨガやストレッチで動かしてほぐすだけでなく、というのだ。
「そうしてよ、いいわね」
「ええ、肩凝り解消していくわ」
完全にそうすることが無理でもましにしていきたい、自分のその願いを話してだった。
麗子はこの時からシャワー派から風呂派になった、すると肩凝りは以前よりも遥かにましになった。湯舟に入るか入らないかだけでここまで変わるのかと驚きそうしつつも喜びながら。
悩みは肩凝り 完
2017・7・26
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ