夢から始まる
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ノのんたち。
「あ…あ……。」
「………や、やぁ?」
私はパニックになり、ライくんは苦笑いで皆に挨拶をした。
落ち着きを取り戻した私達は、中に皆を招いた。
「いきなり来て、どうしたんだ?」
ライくんは『?』を頭の上に浮かばせながら聞いた。
「あー、それはね。」
リズが何かウィンドウを開いて操作する。
「あ!」
私はある事を思い出してウィンドウを開いた。
「おいおい、アスナさんまでどうしたんだ?」
──不味い、忘れてた……!
私は急いである物を探してオブジェクト化させた。
「ライくん、これ……」
「ん?ネックレス…?」
青色の宝石がはめられているネックレス。
「アスナさん、渡してなかったんですね」
シリカちゃんが微笑みながら言った。
「ごめんね……、あのね。これ、シリカちゃんとリズから75層攻略前に渡してほしいって預かってて……。」
ライくんは、きょとんとして私の手にあるネックレスを見てからいきなり笑い出した。
「ぷはは、75層って半年前じゃん」
そう言いながらネックレスを手に取り、2人に笑顔で「ありがとう。」と言って装備した。
「似合ってるね、ライア!」
「良いんじゃないかしら、青だし。」
そんな会話をしているとリズが真面目な顔でポツリと言った。
「ねぇ、次でこの世界とも終わりなのよね」
「一応そうね」
シノのんが反応した。
次は100層攻略。
「やっと、あの世界に帰れるんですね」
「アタシも見てみたいなー、リアルの世界!」
「すっごく世界が変わってますよー!」
シリカちゃん、ストレアさん、リーファちゃんは、はしゃぎ始めた。
「まだまだ気は抜けないけどね。」
私は微笑みながら言った。
でも、隣にいるライくんはずっと黙ったまま。
「ライア?」
ストレアさんが違和感を感じたのか話しかけた。
「……………。」
ライくんはボーッとしているのか返事がない。
私は彼の肩を揺らしながら話しかける。
「ライくん?」
「っ!?どうした?」
「どうしたも何も、アンタが話しかけてもぼーっとしてるからアスナが肩を揺らしたのよ。」
シノのんが呆れた表情を浮かべながら言った。
「あー、ごめんごめん。考え事してた。」
彼はそう言って苦笑いで返事をして「紅茶淹れ直してくる。」と言って席を立った。
「……なーんか、変ね。」
「そうですね…ライアさんは1人で考えちゃう人ですから。」
「ライアはもっと私達に頼るべきだよ!」
「あんな顔をしてる時って大体1人で解決しようとし
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