戦闘校舎のフェニックス
New Life.
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夜。4年前まで住んでた町に、私は戻って来た。町並みも景色もどこも変わっていなかった。
「・・・おっし。これで全ての作業が終わったな」
玄関からタオルで汗を拭いてるお父さんがリビングに入ってきた。
「お疲れ様、お父さん。はいお水」
「おう。サンキュ綾・・・にしてもここは変わらねぁな」
「もう、2.3年じゃ町並みは早々変わらないよ」
「分かっちゃいるさね。そしてだな綾、お前に朗報だぞ?」
? お父さんがニヤニヤしながら私に言ってきた。何だろう?
「お前の好きな男、お前の入る駒王学園にいるらしいぞ」
「ふぇ!? えぇぇぇぇぇッ!!」
意外な答えに私は顔が赤くなるのを感じた!!
「良かったな綾」
「あううう//// でも私神咲君のこと好きだなんて!!」
「ん? 俺、神咲なんて言ったっけな?」
!? そこまで言って私は顔を真っ赤にして顔を伏せた! 騙された!!
「ハハハハ! 何恥ずかしがってんだよ? 好きな男がいる位いいじゃねぇか! エッチなら幾つになってもできるが、好きなやつと一緒にいて手つないでドキドキできるのは若者の特権だぜ? 青春を謳歌しなきゃな! んでもアイツ結構モテるからなぁ〜。もしかしたら彼女できてたりしてな? なんてな!」
「もう! お父さんのバカ!!」
私は恥ずかしさのあまりお父さんにビンタした!
−バッチィィン!!−
「グフッ!?」
変な声を上げて壁にぶつかってそのまま倒れこむ。
倒れこんだお父さんを放っておいて、火照った顔を冷まそうと、私は自分の部屋に向かう。
窓を開けた私はベランダに出て空を眺める。雲ひとつなく星が綺麗に見える。
「ハァ・・・棟夜君」
名前を呟くと、ドキドキしてきてまた顔が熱くなった。
・・・イジメられっ子で、運動音痴な私を助けてくれた男の子。最初は他の男の子一緒に私をイジメるんじゃないかって思ってた。でも違った。棟夜君だけは私に優しくしてくれた。初めてだった。男の子にやさしくされたのは。
あの時もそうだった・・・。
『返して〜! それ綾の〜!!』
『やだよー! 返してほしけりゃ自分で取り返しにこいよ!!』
『ノロマ! メガネブス!』
『バーカバーカ!!』
お母さんが作ってくれた大切なお人形と、お父さんが誕生日に買ってくれたハンカチを取られたときは泣きそうだった。
何で私がこうなるんだろう?・・・何でイジメられなきゃいきないの? 何でよぅ・・・。
何もかも嫌になって泣きそうだったときだった。
『イッテェ!』
『いきなり何すn『オラ!』イタァ!?』
『ンギャ!!』
不意に聞こえてきた声。顔を上げると一人の男の子が私の物をとった
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