戦闘校舎のフェニックス
New Life.
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「何でもありません」
聞き返すと顔を背ける・・・うーん。ここ最近はなんかギクシャクしてんだよなぁ。俺が女子と話していると膨れっ面になったり、黒歌は『にゃー! 変な女の匂いがするにゃ!!』と騒ぎまくるし、小猫に至っては最近脛を蹴りあげてくる。一体何が原因なんだ?
まぁ極めつけはリアスがきてからかな? こいつらそこまで仲が悪かったっけ?
「ほらイッセー。その装飾品はこちらよ」
「ほいほい」
荷物をリアスの部屋へ運ぶと指示が飛んでくる。
「トーヤ。今日のパーティが終わったら一緒にお風呂に入りましょう・・・そうね、背中。流してあげるわ」
「はぁ!?」
いきなり何言ってんだリアスは!?
「「「ダメ『です』(にゃ)!」」」
うぉ!! アーシアの他に黒歌と小猫がいた。いつの間に!!
「トーヤとのお風呂なら私も入るにゃ! 抜け駆けは許さないわよ!」
「・・・・・・私も!・・・・・・先輩と入ります!!」
「もう! 裸のお付き合いなら私もします! トーヤさんも部長さんも、黒歌さんに小猫さんも私だけ仲間外れにしないでください!」
・・・おいおい何だこれ? 何でこんなに騒ぐ必要があるんだ?
「黒歌。アーシアに小猫。悪いけど、そういうことだから。宣戦布告ってことでいいかしら?」
「望むところよ! 絶対に負けないにゃ!!」
「私も・・・・・・引く気はありません!!」
「うぅ! 負けそうですけど、負けたくありません!」
何か4人の間に火花が散っているような・・・女ってよくわからん!
ただ一つ分るのは、俺の家がどんどん賑やかになっていくってことだ。
「いらっしゃい。騒がしい所だけどどうぞ」
「悪りぃ棟夜。いきなり押しかけて」
「お邪魔するね棟夜君」
「お邪魔いたします」
お昼前、一誠と木場、朱乃が家に揃った。
「さて。全員揃ったところでトーヤのご両親にご挨拶しましょう」
・・・知られるのは気が重いけど、まぁいいか。
「そういや。棟夜の両親って共働きなのか?」
「いや、働いてはいないさ・・・こっちに来てくれ」
全員を連れて、俺は一部屋の和室に入る。そこには祭壇と二つの遺影が置いてある。
俺は祭壇の前で静かに合掌する。
「・・・もしかして、棟夜君の両親って」
「俺がガキの頃。結婚旅行に行った先で事故に会ってさ、それ以来、中学卒業まで孤児院で過ごしてたのさ」
俺が両親の事を話すと、一気に暗い雰囲気になった。
「わ、悪い棟夜。何にも知らないで変なこと聞いて」
「別に気にしてねぇよ。いい加減に一人で暮らすのに慣れちまったしさ・・・それに今の俺にはみんながいるから平気さ・・・
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