暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1769話
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
魔法で、どうにか出来る筈もない。

「ゆかり!」

 その言葉と共に、背後のゆかりから矢が射られ、真っ直ぐにスライムもどきに向かっていく。
 先程とは違って、壁にぶつかるような事はなく、あっさりとその身体に突き刺さる。

「ギャア! ア……ギ!」

 悲鳴を上げたスライムもどきは、再び火の玉をこっちに向かって放ってくる。
 だが、当然のようにその火の玉は俺が振るうゲイ・ボルクによって霧散する。
 アギとか言ってたな。それが今の火の玉を飛ばしてくる魔法の名前か?
 ああ、そう言えば吹雪を放ってきたスライムもどきは、青い仮面をしていたな。
 このスライムもどきは赤い仮面をしているから、火を使ってくる……って可能性もあるのか。
 だとすれば、このスライムもどきは被っている仮面の色によって攻撃してくる属性が分かるのかもしれない。
 そんなに分かりやすいのかどうかは分からないが、それでもこっちにとっては指針の1つになる可能性は十分にあった。
 ともあれ、放たれた矢は真っ直ぐにスライムもどきに突き刺さり……やがてその身体は消えていく。
 身体を構成しているスライム状の場所だけではなく、仮面までもが消えていくってのは、一体どうなってるんだろうな。
 ともあれ、理由は分からないがスライムもどきを倒したという事は間違いない。

「よくやったな、ゆかり。……その調子で、次からもどんどん敵を見つけたら倒していくぞ」

 この世界に、いわゆるレベルシステムのようなものがあるのかどうかは分からない。
 だがそれでも、熟練度という意味では戦闘を経験していけば、そのうち嫌でも上がっていくのは間違いなかった。

「ふ、ふん。私が本気になれば、ざっとこんなものなんだから。それより、行くわよ」

 そう告げ、ゆかりは照れくささから頬を赤くしながらも前に向かって歩みを進めるのだった。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ