ペルソナ3
1769話
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これだけの要素を考えれば、あのスライムもどきと同じだったのが……俺がこれまで2回戦ってきたスライムもどきとは、明確に違う場所もあった。
俺がこれまで2度戦ったスライムもどきは、仮面を付けているといっても顔全体を覆い隠すような青い仮面を被っていた。
だが、今回姿を現したスラムもどきは、人間で言えば目の周辺だけを覆うような、そんな仮面を付けていたのだ。
仮面舞踏会とか、そういうのでよく使われそうな仮面。
色も、これまで俺が戦ってきたスライムもどきは青だったのに対して、このスライムもどきは赤の仮面だ。
「微妙に違うわね」
ゆかりも、先程戦ったスライムもどきとの違いに気が付いたのか、そう呟く。
実際問題、自分が襲われて命の危機に陥った事もあるような存在だ。
それに気が付かないという方が無理なのだろう。
「ともあれ、色違いでもやるべき事は変わらない。いや、寧ろゆかりが戦闘経験を積むと考えれば、願ってもない事だ。ゆかり、お前は俺が守るから、安心して攻撃しろ」
「っ!? ……ば、馬鹿じゃない!? っていうか、馬鹿じゃない!」
何故か急に苛立ち混じりな様子を見せたゆかりだが、何か妙な事を言ったか?
何かあると同じ内容を2回繰り返すのも、ある意味ゆかりの癖なのかもしれないな。
ともあれ、ゆかりは怒りで顔を赤くしながら、矢を弓を番え……射る。
そうして飛んでいった矢は、スライムもどきとは全く別の方向に飛んでいき、壁にぶつかって床に落ちた。
「おい、外すなよ」
「あんたが言う!? 外させたのはアクセルが原因でしょ!」
「は? 俺が? ……とにかく、俺はスライムもどきの足を止めるから、ゆかりはもう一回弓で攻撃してくれ」
「分かってるわよ!」
何故俺が怒鳴られる必要があるんだ?
その事に疑問を抱きながらも、ゆかりの前でスライムもどきの行方を遮る。
一瞬何かを躊躇するかのように動きを止めたスライムもどきだったが、次の瞬間にはこちらに向かって炎の玉を放ってくる。
「ちっ、こっちは炎か。けどな!」
この程度の小さな炎で、俺をどうにか出来る筈がないだろ。
そんな思いと共にゲイ・ボルクを振るう。
するとこっちに向かってきた火の玉は、あっさりと霧散した。
幾らこのスライムもどきが魔法を使えるとしても、威力はそこまで高くはない。
それこそ、ゲイ・ボルクという宝具があれば、容易にそれを破壊する事は出来る。
……そもそも、このゲイ・ボルク。普通のRPGとかなら終盤に入手する武器だったりする事が多いんだよな。
場合によっては、ラスボスの後で入手出来る隠し武器だったりもする。
そんな武器に、それこそスライムもどきが……この塔の中でも一番最初に出てくるような敵が使う
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