ペルソナ3
1769話
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の世界とはもう行き来出来なくなったんだが」
門世界は、色々な意味で特殊な世界だった。
また、ちょっと笑って話せないような出来事も色々とあったが、それでも得た物も多い。
「うわ、本当にエルフとかいる世界があるんだ」
「俺が他の世界から来たって話をした時には半信半疑だった癖に、今回は随分とあっさり信じるんだな」
「まぁ、これだけ色々とアクセルの常識外れのところを見るとね」
何だかんだで、ゆかりにとっては非常識な光景を見せつけてきたしな。
ましてや、つい最近までは普通の暮らしをしていた一般人が、スライムもどきとかに遭遇したり、この妙な現象の中でだけ存在する塔とか、その塔の中には宝箱があったりとか……そう考えれば、考えが多少変わってもおかしくはないか。
「ホワイトスターと自由に行き来出来るようになったら、エルフを紹介してやるよ」
「本当に?」
「ああ。……それより、これからどうするかだな。あの十字路から左側には宝箱が1つ。そうなると、残ってるのは右側か真っ直ぐに行くか……どうする?」
その言葉にゆかりは少し考え、口を開く。
「どうせ何の手掛かりもないんだし、アクセルが怪しいと思った方に行けばいいんじゃない? どこに何があるのかを知っておけば、次にここに来る時も迷わなくてもいいし。……まぁ、次にここに来た時に、また宝箱があるかどうかは微妙だけど」
「そもそも、この宝箱は誰が置いたのかってのも、また微妙なところだよな」
この現象の中だけに存在する妙な塔。
その塔の中に何故か置かれている宝箱。
更に宝箱の中には、何故かこの世界で使える現金。
……これで色々と怪しむなって方が無理だと思うんだが。
「その辺も後々しっかりと確認したいわね。……それより、ほら。早く行くわよ。いつまでもこの塔の中にいられるかどうかは分からないんだし」
微妙にやる気になったゆかりに引っ張られ、俺は宝箱のあった場所を後にする。
妙にやる気になってるように見えるけど、何かあったのか?
もしかして、エルフがゆかりのやる気に火を点けた、とか?
理由はともあれ、ゆかりがやる気になってくれたのは俺にとっても悪い事じゃない。
そのままゆかりと共に塔の中を歩き、やがて先程の十字路に戻ってくる。
「で、どっちに行く?」
「そう言われてもな。結局最終的には両方に行くんだろ? なら、どっちでも……いや、その前にお客さんだ」
「え? あのスライムもどき?」
「どうだろうな」
一応敵が襲ってきてもすぐに対処出来るよう、ゲイ・ボルクを構えてゆかりの前に出る。
そうして床を何かが這いずる音と共に姿を現したのは……
「やっぱりお前……か?」
スライムのような身体に、2本の手、そして仮面
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