第五章:冥界合宿のヘルキャット/導き手のスレイヴ
Change7:それぞれの修行〜Still crying cat tears〜
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ッキリとした口調で言った。
「強くなりたいんです……裕斗先輩やゼノヴィア先輩、イッセー先輩、朱乃さん…そしてシン先輩のように精神も体も強くなりたいんです。ギャーくんも強くなってきています。アーシア先輩のように回復の力もありません……。このままでは眷属の中で私が役立たずになってしまいます。リアス部長の『戦車』なのに…私がお役に立てないのは嫌なんです……」
「……………」
「だけど…自分に眠る力を…猫又の力を使いたくないんです……。使えばお姉さまのようになってしまいそうで怖いんです…あんなのはもう嫌……」
普段感情を表に出さない小猫がここまで感情を出すとはな……。
だが、俺は―――。
―――甘くない。
「それなら尚更だ。自分自身が強くなりたいなら自分自身の力を受け入れないといけない。誰にだってトラウマはある…そう誰にも……。だがなどんな奴でもそれは必ず克服しなければならないことだ。それに無理な修行をしても自身の将来を奪うだけだ。そして小猫…お前自身お前の姉のようになると誰が一体決めつけたんだ?そして最後に頼れるのは結局自分自身なんだぞ?」
「…あなたに何が分かるんですか?」
俺の答えに小猫が睨む。
「シン先輩に何がわかるんですか!シン先輩は心も体も強いらそんなことが言えるんです!!……あなたは強いから……弱い私の気持なんてなんて分からない!」
「小猫ちゃん…」
「……イッセー先輩」
どうやらイッセーが来てくれたようだな。
それと朱乃さんとリアス部長も来てくれたようだ。
それなら……。
俺は座っている椅子から立ち上がり部屋を出ていこうとする、
「シン…どこに……」
「イッセー、あとはお前に任せた。おれでは小猫と話すとどうしても平行線になってしまうからな。あとは小猫のことを任せたぞ」
そして俺は病室から出ていく瞬間、小猫に一言告げた。
「小猫いいか……最初から心も体も強い奴なっていないんだよ…それに俺はお前が単にうじうじしているからあの時叩いたわけじゃない。ただお前の迷いで周りに…お前自身の恩人に迷惑をかけたから俺はああしたんだ……」
そして俺は病室を出ていった。
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