第五章:冥界合宿のヘルキャット/導き手のスレイヴ
Change7:それぞれの修行〜Still crying cat tears〜
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何とか功績を立てようと妹猫殺害に移ったのでしょう。ですがあなたが言ったようにサーゼクスが妹には罪は無いと、悪魔の上層部の面々を説得したのです。そして、サーゼクスが監視することで処分は免れました」
「だけど昔の小猫ちゃんが負った心の傷は……」
「ええ、かなり大きいものとなっています。ですから、サーゼクスは笑顔と生きる喜びをその妹猫与えてやってほしい、と妹猫をリアスに預けたのです。妹猫はリアスと接していくうちに少しずつ心を開いていったのです。そして、リアスはその猫に名を与えたのです。今あなたがその名前を言った通り―――小猫と」
そうか…だからあの時はシンは『フェニックス戦の時自分自身の力を出さずにあの結果を招いた』と言っていたのか…。
「そして彼女…塔上小猫の正体は猫の妖怪、猫又。その中でも最強の種族、猫?の生き残りです」
妖怪…か。
だけどあんな辛い小猫ちゃんの過去をを知ってなんでシンはあんなことを…。
「ですがなんでシンはあの時小猫ちゃんの辛い過去を知ってあんなことを…」
「まあ、彼はおそらくただの罰として叩いたわけではないでしょう。おそらく言葉の内容を察するに彼にも何か力の出し惜しみに関しての辛い過去があったのでしょう」
なんだかよくわかんなくなってきたな。
だけど俺が今すべきことは…。
小猫ちゃんと話すことだ。
―○●●●●○―
俺―――神無月進は現在グレモリー邸の病室にいた。
理由は俺が与えた修行のメニューに対して小猫が基礎能力向上のメニュー向上に対して過度に取り組みすぎて体調を崩したからだ。
正直俺は小猫の潜在能力…いや、生れ持った妖怪の本質、猫?の力を引き出す手目に与えたメニューだ。
それを証明するかのように寝ている小猫の頭部に猫耳が生えている。
だが小猫の修行経過を見てみれば、すべて基礎能力の向上メニューしかやっていなかった。
俺はアザゼルの資料やヴェネラナさんとリアス部長から小猫の過去については聞いている。
確かにあんな過去があったとしても本人が今のままじゃダメなことはわかっている。
だが―――。
「……何をしに来たんですか」
どうやら本人がお目覚めのようだ。
「何って…お前が俺が与えたメニューに対して過度に取り組み倒れたと聞いてな。お前のバイタルを見に来ただけだ」
まあ、アーシアの治療と此処の設備が整ったお陰でもう心配はないが…。
「ひとつ聞く…なんで基礎能力向上に過度に取り組み、そして俺が与えた二つ目の潜在能力の引き出す修行に関してはやらなかった…」
「……なりたいんです」
「ん?」
俺がもう一度質問すると目に涙を溜めながら、ハ
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