第五章:冥界合宿のヘルキャット/導き手のスレイヴ
Change7:それぞれの修行〜Still crying cat tears〜
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の命が危険にさらされるのに?」
「ああ、あいつは自身が持つ膨大な魔力を命の代わりとすることで『覇龍』を使える。使用時間はその時の具合によっても変わるが、最後にあいつが言っていた証言だと大体数十分程度だったな」
そうなのか…。
もしあの時使われていたなら俺は今頃ここには居なかっただろう。
恐らくシンもあの時以上の致命傷を負っていたかもしれない。
もしもシンでも危なくなった場合は…。
『相棒、お前の強くなりたい気持ちはわかる。だがあれは―――『覇 龍』だけは使わないでくれ。相棒には『覇龍』を使ってほしくないんだ…』
「なーに。そんな危なっかしい力こっちから願い下げだぜ。それに俺はそんな力に頼る気はないし、シンと肩を並べるまでのパワーアップは自分自身の力でなきゃ意味ないしな」
『相棒…』
「それでこそイッセーだな!!まあ、お前自身のパワーアップ期待しているぜ」
「そうじゃ。イッセーは真っすぐがイッセーらしいからのう」
「そうだよ!!だから私たちに追いつけるように頑張ってね、イッセー!!」
今思うが俺ってみんなに…仲間に恵まれているよな…。
だからこそ俺はみんなを守れるような強い男に変わって見せるぜ!!
「それでだな…話は変わるんだが、おまえ、朱乃のことはどう思う?」
本当に急に変えてきたな…。
朱乃さんか…。
「優しく良い先輩だと思います!!」
「そうじゃない。異性として…一人の女性としてとしてだ」
「とても魅力的で、彼女にしたい一人です!」
まあ、時にSの時の朱乃さんは怖いけど皆に明るくふるまう朱乃さんはいい女性だぜ!!
「良い答えだ。俺はなダチの代わりにあいつを見守らなければならないんだ」
先生のダチ?
ああ、もしかして―――。
「バラキエルさんって人のことですか?」
「そうだ。バラキエルのやつは俺とシェムハザと同じ大昔からの親友でな。天使だった若い頃は一緒にバカをやってよく聖書の神に怒られたもんだぜ」
先生たちにもそんな時代があったのか…。
てか堕天使になる前からそんなことしていたんですか…。
もしかしたら先生が堕天した理由て案外軽いものかもな…。
「まあ、そういうわけで俺は奴ぼたった一人の家族の朱乃のことが気になるのさ。あの親子にとっては余計なお世話だろうがな」
「なんか先生って世話好きですよね。シンと同じ」
「暇なだけだよ。それにシンのほうは世話好きってよりもオカンだろ」
シンがオカン…やべ当てはまる点しかないぜ。
「まあ、とにかく朱乃のことはイッセーお前に任せるからよろしくな」
「任せるといわれましても…」
う〜ん。
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