0109話『大トリの瑞雲祭りに向けて』
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食を摂っていた。
以外に和風なチョイスで改造巫女服の霧島にも似合っていた。
食事をしながらも霧島は話しかけてきて、
「……しかし、瑞雲祭りは今度は扶桑さんと山城さんがなにやら主役らしいですね」
「そのようだな。なんでも大本営の方でもその二人がガチガチに緊張をしてしまっているという話だ」
「うちの二人も緊張しなければよいのですが……」
「そこら辺に関しては大丈夫だろう。うちの二人はそこまでやわ……じゃないよな?」
「いや、私に聞かないでくださいよ司令」
「ははは、すまん……」
《提督は早とちりですね。きっと扶桑さんと山城さん達なら大丈夫ですよ》
「そうだな。……雨が降らない事を願うばかりだ」
《あはは……提督、縁起でもないですよ》
「榛名のいう通りですよ司令」
「うん、まぁ。だからいい祭りにしようか」
「はい」
《はい、わかりました》
それで食事も終えて、
「提督さん、いつもありがとうございましたー!」
店員さんの元気な声に送りだされながらお店を後にする私と霧島。
「さて、それじゃもう用は終わっているしこれからどうするか」
「でしたらもう鎮守府に帰りましょうか。まだ今日の分の任務が終わっていなかったと記憶しています」
「そうだな。わかった。帰るか」
それで鎮守府へと真っ直ぐに帰る事にした私達。
鎮守府へと帰ってきた私達にさっそくとばかりに散歩をしていたのだろう夕立と時雨が近寄ってきた。
「提督さん。霧島さんとどこに行っていたの?」
「ああ。町への視察をしてきたんだよ。一緒に瑞雲祭りに関しても話し合いをしてきた」
「あ、そっか。今度の瑞雲祭りでは扶桑と山城が主役だったね。僕としては嬉しいけどね」
それでどこか誇らしげな時雨の姿がそこにあった。
「ああ。だから時雨からも二人にあまり緊張はしないようにと伝えておいてくれないか?」
「わかったよ」
「それより提督さん! 今度は夕立達も町に連れてってほしいッぽい!」
そこで夕立がここぞとばかりに甘えてくる。
だけどそこで霧島が、
「夕立さん? 視察は決してお遊びではないんですよ? 司令の身の安全もしっかりと守る役目もあるんですからね」
「それはわかってるっぽい! もし誰かが提督さんを襲ってきたら夕立が返り討ちにするっぽい!」
「頼もしい限りだな」
「にゅふーん……」
それで夕立の頭を撫でてやると甘い声を出し始める夕立。
それをどこかもの欲しそうに見つめてくる時雨と霧島の視線に関しては見なかったことにしておく。
「それじゃ霧島。今日の護衛はありがとな」
「いえ。司令、いつでも私に頼ってくださいね。お力になります」
「ねぇねぇ提督さん。もう今日の用ってもうないの……?」
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