第48話 地球へようこそ
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けるキャロ
そんな目で見るなよ、そこまで怒ってる訳じゃないんだから………
「レイ兄、鬼畜ですね………」
「どこでそんな言葉覚えたんだ、ルー?」
「ウェンディが教えてくれた………」
あいつ………後でオシオキだな。
「俺は鬼畜じゃないし、もう怒らないよ」
「本当に?」
「本当………?」
「ああ、むしろ気持ちは大いに分かるしな。それほど妹ってのは可愛いものなんだよ」
キャロとルーテシアの頭を撫でながら俺は言った。
「私………家族じゃない………」
「関係無いよ。俺はウェンディ達もそう思ってるからな」
「…………………ありがと」
少し恥ずかしがりながら言うルーテシア。
「どういたしまして」
そんなルーテシアに俺は笑顔でそう答えたのだった。
「いっぱいあるね」
「ボールペン………?」
ルーテシアがボールペンを持って唸っていた。
そうか、分からないか。
ミッドだとペンなんて滅多に使わないだろうしな。
「ボールペンはまだ早いですね、二人にはこれを」
星は持ってきた鉛筆を二人に見せる。
「細い木の棒?」
「これで叩くの………?」
「何を叩くんだよ…………これはな」
取り敢えず俺は小さい鉛筆削りと鉛筆を一本買ってくる。
「見てろよ」
買ってきた鉛筆をその場で削り始めた。
ちゃんと削ったときに出た屑は買った時のビニールの袋にいれたので問題ないですよ、みなさん。
「わあ、先が尖った!」
「武器………?」
「違うよ、この黒い先で文字を書くんだよ」
そう言って俺は星から紙を受け取り、近くにあった柱を机にして文字を書いた。
「本当だ、書けてる!」
「凄い………!」
「ふふ、そうですね。それじゃあ二人に問題です。レイは一体何と書いたでしょうか?」
俺は2人に書いた紙を見せる。
「……………こんにちは?」
「鬼畜変態ロリコン野郎」
「ルーちゃんはつきっきりで道徳のお勉強をする必要がありますね………」
「恐いのは嫌……………」
星の黒い笑みにルーテシアがリアルに怯えている。
「駄目ですよ。帰ったらオハナシです………」
「ついでにウェンディもな」
「分かってますよ。ウェンディは特にみっちりと…………」
ウェンディ、安らかに眠れ…………
「お、お兄ちゃん、結局何て書いたの?」
「ん?これはな『有栖キャロ』って書いたんだよ」
「これが私の名前…………」
紙を凝視するキャロ。
そして大事そうに紙を折った。
「私、この名前、大事にしますね」
「そうか………そう言ってもらえると俺
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