第48話 地球へようこそ
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しかけてきた。
「どうしたんだ〜?」
「一緒に選んで下さい〜!」
「分かった、今行く〜!」
飲み終えた缶コーヒーをゴミ箱に捨てて、キャロの所へ向かった。
「どっちが良いと思います?」
「そうだな…………」
キャロは可愛いピンクのフリル付きワンピースと綺麗な模様のシャツとチェックのスカートを持って、俺に聞いてくる。
「取り敢えず着てみろよ」
「はい、それじゃあ試着室に行きましょう!!」
俺の手を取り、キャロに引っ張られながら試着室に向かった。
「どう………ですか………?」
「どうって言われてもな………」
どっちも似合いすぎて何とも言えないんだが…………
「なあ、もうどっちも買わないか?どっちも似合ってて選べないんだけど………」
「えっ!?でもいいんですか?」
「遠慮は無しって言ったよな………?」
キャロのほっぺたを摘み上下横と引っ張った。
「いひゃい、いひゃい、おにいひゃん止めて………」
「面白いから止めない」
「おにいひゃん!!」
ちょっと怒った顔になったので俺は手を放した。
「痛いです…………お兄ちゃんの意地悪…………」
ジド目で睨んでくるが普通に可愛い。
「キャロが遠慮するから悪い。見ろルーを…………ってあれは買いすぎじゃないか?」
カートの上と下のカゴが服で大盛りになっていた。
一体星は何を…………
「ルーちゃん、これも似合いそうね…………あっ、こっちはキャロに…………」
原因は星でした。
隣にいるルーテシアはまるで着せ替え人形のようだ。
「星!!」
取り敢えずこれ以上暴走しないように俺は星に説教しに行った。
「全く、星がああなるなんてな………」
「すいませんでした……………」
結局、俺が注意して半分以上戻した。それでも全部で10万弱ってどういうことだよ…………
店員もびっくりしてたな。
買い終わって、次に文房具コーナーへ向かっている。
「いつもは財布のヒモがかなり固い星があんなになるとは思ってなかったから本当にびっくりしたぞ」
「それは…………」
カートを押している俺の隣で、星はモジモジし始めた。
「い、妹が出来て…………う、嬉しかったので…………………つい…………」
「はぁ………」
まあ気持ちは分かるけどな。
だけど限度を考えて欲しかったな。
「気持ちは分かるが限度を考えろよ。確かに俺達は金には困らない程あるけど、そんなに中学生の子供が使ったらどう考えても変だろうが…………」
「すみませんでした………」
「お兄ちゃん…………」
少し怯えた目で俺に声をか
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