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SAO−銀ノ月−
来店
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ていた。ショウキにとっては締まらない決着ではあるだろうが、不正なツールを密売したことによるアカウント削除ともなれば、VR世界だけでなくリアルでの刑事問題に発展する可能性まであるからだ。リズからすればそれがベストな解決案だったが、やはりショウキとしては納得の出来ないところでもあるのか、横目で見た彼は何やら難しい表情で考え込んでいて。

「ショウキ?」

「……いや。考えるのは後にしよう」

「追うならすぐに追えるわよ。……わざと追跡しやすいように逃げてるわね」

 店の外から様子をうかがっていただけではなく、どうやら強制退出させられたリーベの行き先を《追跡》スキルで把握していたらしく、シノンがメニューを見ながら外に出ろと促して。ひとまずは考えを中断したらしいショウキも、いつもの日本刀《銀ノ月》を腰に帯びながら店外へと歩みを進めていく。

「終わらせてやる……今度こそ」

 ――隣にいるリズにすらギリギリ届くほどの声量に反して、重圧がこもった決意の言葉を呟きながら。

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