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Fate/GrandOrder///OutBre;ak
別の世界
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は気になる。経緯が気になる。
「ねぇ、ジャック。
その隠れ鬼。俺?私?も参加していいかな?」
「いいよ!
じゃあ、おかーさんも早く逃げてね」
「いやいや。私?俺?が今から逃げた所で絶対見つかって鬼になるのがオチだからさ。俺?私?も鬼になってもいい?」
「いいけど。
鬼って二人でもいいの?」
「私?俺?を入れて四人だし、問題ないよ」
「そっか!なら一緒に鬼しよ!」
「うんうん、一緒に鬼しようね」
そして、奇妙な奇妙な隠れ鬼が始まった。
俺?私?とジャックは手を繋ぎ、カルデア内部探索を始めた。
「ルンルン♪」
上機嫌なジャック。
こうして見るとジャックは無邪気な子供そのものでとても愛らしい。
そんな姿を見ると俺?私?も自然と笑顔になってしまう。
だが、どうしても一部の点を除いて少女は少女らしくない。
最近になってやっと見慣れてきたけど冷静になってそれを見れば少女の服装が異常だと気付く。昔の私?俺?なら一目でそれを異常だと気付けた……だろうけど今の俺?私?はその異常に気付けなくなってきた。
以前の俺?私?なら、その自分の変化に喜んでいただろう。
だが、今の私?俺?はこの変化に恐怖を感じていた。
「ん? どうしたのおかあさん?」
そう、これは俺?私?にとっての日常。
今の、ここでの生活は充実している。
だけど、これは────。
「ごめん。ちょっと考え事してた」
「ふぅーん。
あ、おかあさん!あそこに誰か居るよ!」
そう言って俺?私?の手を振り解き、ジャックは走っていった。
その姿は幼き少女そのもので、暗殺者とは程遠い。故に、私?俺?はその異常に気付いてしまった。
これまでの聖杯探索【GrandOrder】で培ったスキルと言うべきか。
これを何と言うのか。言葉にしようならこれを何と呼ぶのか。それに当てはまる該当する言葉はなんなのか?
あぁ、多分。以前の私?俺?なら。
このカルデアにやってくる前の俺?私?なら、この心に渦巻くものの正体を知っていただろう。
そして、それを言葉にし。
発する事も出来ただろう。
「ジャック。
廊下は走らない!」
「はーい」
そう言って早足になるジャック。
この娘は従順な女の子だ。
だから、白にもなれるし黒にもなる。
私?俺?は心の底からこの女の子を。
ジャックザリッパーを恐怖している。
従順過ぎる故に、無知ゆえに。
子供故に、無邪気故に。
彼女は暗殺者だから。
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