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Fate/GrandOrder///OutBre;ak
別の世界
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もないよ。はぁ、エミヤは凄いのに……。
 
 エミヤは凄いサーヴァントだ。
 ほんとは俺?私?なんか契約に値しない二流マスターなのに彼は私?俺?を選んでくれた。
 そして、私をここまで導いてくれた。
 挫折しそうになった俺?私?を立ち直らせてくれた。
 戦ってる最中でも、カルデアでも、彼の存在があったから私はここまでやって来れた。
 
 ────エミヤは、なんでそんなに自分を……。
 
 ?私?俺には解らなかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 音も無く、影も無く。
 
 一人の少女はやってくる。
 
 流石、アサシンのサーヴァントと言うべきかその存在を気付くものは誰も居ない。
 それが、歴戦練磨の英霊でもそれは例外ではない。
 闇に紛れ、世界と同化する少女。
 少女の名前はジャックザリッパー。
 常識とは掛け離れた常識を持つ少女である。
 マスターまでの距離────約5m。
 俺?私?は何かの気配に気付いた。
 後ろから見られている?
 だが、後ろを振り返ってもそこには誰も居ない。
 気のせい……か。視線を前に戻すと。
 後ろから何かに抱き着かれた。
 
 「!?」
 
 「おかーさん!
 こんな所で何をしてるの?」
 
 気配遮断スキルA+。
 気配を断てば、その存在に気付くのは不可能に近い。いや、A+ランクともなると人間……いや、サーヴァントですら気付けないだろう。
 そんな一流のアサシン ジャックザリッパーが。
 
 「?」
 
 こんな幼い幼女だなんて、誰も信じないよな……。
 私?俺?自身未だにこの娘がサーヴァントだなんて信じ切れていない。
 だってこんな幼げな女の子が英霊な訳ないじゃないか。こんな小さくて可愛い女の子がジャックザリッパーな訳が無い。
 
 「あぁ、ちょっとね。
 ジャックこそ、ここで何をやってるの?」
 
 「うんとね。退屈だったから隠れ鬼してるの!」
 
 隠れ鬼とは。
 隠れんぼと鬼ごっこを融合させた子供の遊びである。
 俺?私?も小さい頃はよくやっていた。
 
 「へぇ。誰と隠れ鬼してるの?」
 
 「えっと……がんくつおう!」
 
 「え?」
 
 「あと、ヘラクレス!」
 
 「はい!?」
 
 私?俺?は困惑した。
 あの二人が……隠れ鬼をするとは思えない。
 まず、あの二人が隠れ鬼をしている所を想像できない。いや、してはならないような。
 
 「でも、なかなか見つからないんだ」
 
 「あの……ジャック?
 その、本当にエドモンとヘラクレスが隠れ鬼を一緒にしてるの?」
 
 「うん!ちなみに私が鬼だよ!」
 
 えっへん、とドヤ顔するジャック。
 これ
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