第4話 武士道プラン発動せり
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ボった様だと言う事が察せられる空気が漂ってきた。
そんなサボったらしい本人は、
「ふぁ〜」
屋上にて欠伸をしていた。
そんなマスターたる与一を見かねたジャンヌは、
『いいのですか、マスター』
「何が?」
『学友たちへの挨拶です。疎かにしていい事では無いと思いますが』
「俺と関った奴はそれだけで組織に狙われる可能性が出てくるかもしれないだろ?無関係の奴を巻き込むのは俺も本位じゃない。俺のこの考えは間違ってるか?」
『それはそうなのですが・・・』
「何だよ歯切れの悪い、何か他に言いたい事があるのか?」
『主に恥をかかせたと言う事で、弁慶から制裁を受けるのでは?』
「!!?」
ジャンヌの指摘に激しく動揺する与一。
『今からでも行けば、少しは彼女の態度も和らぐのでは?』
「あ、あああああ姉御がそ、そそそそそそんなに優しい訳無ぇだ、だだだだろろろろろ!?」
余程恐ろしいのか震え上がる与一。
『怖いのでしたら矢張り・・・』
「こ、こここ怖くなんて無ぇええさささ!そ、そそそそれに俺には組織と戦う使命があるんだだだだだだ!?ア、ああ姉御の制裁程度で臆してられるかかかかかかか!!?」
変に意地を張ってこれから起きる未来に慄く与一を、ジャンヌはなんとか慰め始めるのだった。
そんな主従から源氏の主従に戻る。
義経は与一のサボりを懸命に弁護し、生徒達がそのひたむきな態度に許そうとしようとした所で、弁慶が川神水を飲んでいることがバレる。
しかしバレても開き直る態度に、生徒の一人が特別待遇過ぎるのではと疑問を呈するので、そこに鉄心が説明する。
「その代わり彼女は期末テストで4位以下なら、それ以降の期末テストで3位以内の結果を出せるまで学園内での川神水の飲水禁止。6位以下で退学と決定されたぞい。本人もそれでいいと了解を得取るし。―――まあ彼女はこれから先も川神水を飲み続けるために3位以内をキープし続けることを目指すじゃろうのぉ」
この鉄心の言葉に同じ2年生――――特に50位以下なら即Sクラスから落第を言い渡される2−Sのほぼ全員が反応した。
舐められていると言う屈辱だったり、弁慶に勝ちたいと言う好戦的な志で、彼女を上らせまいと皆、楽しそうに嗤う。
それを同じく聞いていた士郎達は、
「競争意識を刺激してるんでしょうけど、常に学年3位以内とは大きく出たわね」
「ホントにな。その道がどれだけ厳しいのか理解してるのかな?」
2人は軽い感じに言う。それを京極彦一がすかさず突っ込む。
「今日まで常に全教科満点だった2人がそれを言うと、説得力が有る様で無い様にも思えるな」
その言霊使いの言葉を、
(((((((京極君
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