第4話 武士道プラン発動せり
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る様だが、今のまま行けば、確実に早死にするって俺は見ている」
いきなり重い考察に風間ファミリーはそれぞれ何とも言えぬ顔をしており、士郎をよく知る京でさえ、『そんな所あるかな?』と疑問符を浮かべている。
そして百代は余計に訝しむ。
「仮に士郎にそんな隠れた人間性があったとして、何故私がしっくりくる?」
「そこで武神が必要なんだ。そんな早死にまっしぐらの道に曲がろうとしたら、殴る或いは蹴り倒してでも進行方向を矯正させることが可能な女がな」
「・・・・・・・・・・・・」
少々失礼な理由だが、自分しかいないと言われたのが何かしらの影響を与えたのか、先程の長宗我部の暴言じみた言葉に加えて朝の件での不愉快さが今では消えていた。少なくとも破壊衝動は綺麗サッパリ無くなっていた。
「おっと、足を止めさせちまったな。登校中なんだろ?俺に構わず行ってくれ」
「あ、ああ・・・」
長宗我部に促される形でその場を離れる風間ファミリー達。その中で大和は相変わらず複雑そうな顔をして、京はガッツポーズを取っていた。
それから数分後、士郎とシーマの2人が長宗我部のいる変態の橋の端に辿り着いた。
「よぉ!遅かったな士郎!」
「やっぱり宗男か。如何したんだこんな処で?」
「土産を渡すのを忘れてな」
「俺の家の場所知ってるだろうに。直接来てくれればいいものを」
「なに、これでも少し遠慮したんだが――――それより、良い女の手綱を離すなんて如何いう事だ?」
長宗我部は先ほどの百代の態度で、二人が友達以上恋人未満と言うびびょうなラインに居る事に気付いていた。
「何の話だ?」
「いや、いい。どうせお前にその当たりを期待しても無駄な事は理解してるからな」
「よく解らないが、酷く中傷された様な気がするんだが」
「気にするな。どうせ無駄だからな」
「・・・・・・」
2人のやり取りを黙って聞いていたシーマは、今朝珍しくいなかった百代の事だなと直察知した。
「もう行くぞ、シロウ。結構ギリギリで来たから、そろそろ行かないと不味いのではないか?」
「む。それはそうだが、まだ話が終わってな」
「「終わってるだろ。どうせ士郎に期待するだけ無駄なんだからな」」
「2人とも初対面なのにどうしてそこまでハモれるんだ」
「士郎の事だからな」
「シロウの事だからな」
シーマは士郎を引きずりながら自己紹介もせぬまま、長宗我部に挨拶をしてから学校に向かう。
当の士郎も長宗我部に別れの挨拶をしながら言う。
「納得いかん」
−Interlude−
川神学園第一グラウンド上で、HRの時間帯に全生徒が集まる臨時の学校集会が開かれていた。
勿論理由は新
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