第一部 ケイオスクルセイダーズ
第一章 紅霧異変
13.楽園の素敵な巫女
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は目をつぶっているから正直に手を挙げなさい」
「いや、どこの小学校の先生だよ」
「…………いいだろう。そこまでこけにするならば。我がこの槍と我がスタンドの能力で終わらせてやろう。スペルカード───────────神槍『スピア・ザ・グングニル』」
その宣言とともに現れたのは、赤い、朱い、紅い、レミリアの身丈以上ある槍だった。それを片手でしかも軽々と持っているのだ。まさに、吸血鬼様々だろう。
それを持ち上げピッチングフォームへ、そして、投げた。ブォンっ!という音を残し紅い尾を引き、槍は霊夢の土手っ腹へ投げていた。そして、例のようにそれを右へ体を傾けかわす。
「決まりね」
「どうだか?で、お仕えの方はいいのかい?姉さん」
「勝負の方が再開してしまったもの」
いきなり観戦側に来ていた咲夜に早苗は「うわ!?いつのまに!」と驚かれていたが、丞一は知っていた。
レミリアが「いいだろう」の前のため辺りから、持ち前の能力で時を止め、自らの主の決めシーンの邪魔にならないように来ていたのだ。水戸黄門で「この印籠が〜」の下りで助さん格さん黄門様の三人しか画面に映らないのと同じ原理である。
「それで、決まりというのはどういうことなんですか?それほど、スタンド能力が強いんですか?あのレミリアさんは」
「お嬢様のスタンド能力は『過去の干渉』。対象の過去をみたりもできるけど、何よりひかるのが───────干渉による、現在から過去への不回避にして不可視の攻撃よ」
「……………なるほどね」
つまるところ、因果の上書きと逆転。攻撃した瞬間に『攻撃された』過去に上書きされ、『攻撃が当たった』という過去が確立された上で攻撃しているのだ。
「これは、さすがの霊夢でも、」
「いや、まだわかりませんよ。というより、私は霊夢さんが勝つと思います」
「とは、言っても早苗。当たるのがすでに決まっているのよ」
「お二人は霊夢さんを嘗めすぎです。────────彼女はこの幻想郷の守護者ですよ?
それにジョジョ忘れたんですか?あの人の最大の武器を」
「……………あー、確かに。かわしかねん」
霊夢の武器は弾幕ごっこの創設者というアドバンテージでも、才能でも、巫女としての力でもない。
もっと野性的なもので、なんなら全人類、いや全生物が保有しているもの、五感を超越した本能的なもの。
そう、霊夢が持つ最大の武器は──────未来予知にすらも到達する、直感。またの名を、
「っ!いったいどうやってかわした!博麗の巫女っ!!」
「勘よ」
勘だ。
そう、霊夢はよけたのだ。不回避の一撃を弾幕をヒョイッとかわすように。全くの無傷なのだ。
そもそもの話、前述したように霊夢は魔理沙に巻き込まれ、丞一と早苗二人と弾幕ごっこをしていたわけだが、おかしいということにお気
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