第一部 ケイオスクルセイダーズ
第一章 紅霧異変
13.楽園の素敵な巫女
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
具現。その人の精神のあり方に大きく関わる。だからこそ、ここまで密接に関わっているのではないか、と考えている。
「ふふふ、どうかしら?私のスタンド能力の挨拶は。あなたには見えないでしょうけど、これが私のスタンド
──────────『ヒエログリフ』!」
「ダサッ!!!!」
霊夢は思ったことを口に出した。確かにダサかった。これを考えた本人に、そしてそれを堂々と名乗り上げる人がいると思うと背筋が凍った。そして震え上がる。
しかし、武者震えなんかじゃない。恐怖というたった一つの感情だった。
ネーミングセンス一つで楽園の守護者の任を持つ博麗の巫女を震え上がらせること自体が一つの才能だろう。
ゆえに、霊夢は敬意を払った。目の前の相手、吸血鬼にして紅魔館の主、レミリア・スカーレットに。
「あんたを敬意を表するわ。そして、光栄に思いなさい。私のこの人生において戦慄し恐怖したことは、幼少期の紫の特訓と、
────────────あんたのネーミングセンスだけと言うことをね!」
「……………」
沈黙の時間が訪れた。ただレミリア・スカーレットはたちおののいた。
そして、勝敗を決しエントランスからここまで来た東風谷家二人と咲夜にですらも、
「……………」
「……………」
「……………」
沈黙の時間が続いていた。
そして、沈黙を破ったのはレミリアのあるスペルだった。
「……う」
『う?』
「うー!うー!うー!」
「霊夢が6ボスを泣かせた!」
「この人でなし!」
「ちょっとあんたたち何で私のせいみたいになってるのよ。私はただショウジキにショウサンしただけなんだから」
『いや、その理屈はおかしい。その前にあれ泣き声何ですか?サイレンでしょ字図等的に。紛らわしい!』
もはやそれぞれが好き勝手に言っていた。というよりも、ニャル子はただ出番があるならば何でも、『それ以上言ったらその次元の私が殺しに行きますよ』………了解しました。すんませんッス。
「というより、あんたらいつの間に来てたのよ。早くない?」
「お義姉さん、もとい咲夜さんが空間を操って。距離を縮めてくれたんですよ」
「ねえ、今字図等おかしくなかった?おかしくない?怒らないから言ってみようか?」
「気のせいですよ」
嘘付け!と心の声がそのまま口にでたのは言うまでもない。心が叫びたがっているんだ。
ちなみに、咲夜はレミリアのカリスマがブレイクした瞬間に「お嬢様!」と駆け寄り限りを尽くしている。
「………この私に、ここまでの屈辱を与えるだなんて、許さないわ!博麗の巫女ッ!!」
「いや、だから私のせいではないわよ。自爆よね。明らかな自爆よね。絶対みんなも笑いこらえてるから。ほら、笑ったやつ。レミリア先生
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ