移動の時間
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子想いな師匠はいないよ逆に。
「うわー…鬼畜だぁ…そういうのって漫画の中の話だけだと思っていたよ。」
「まぁ、師匠の育成能力がずば抜けて高かったのもあるが一歩間違えばとっくの昔に無残な死体を晒して土に還っていたかもしれないな」
そう考えると師匠は人としては終わっていたが人に何かを教えることに関しては超一流の達人だった訳だ…何せ波紋の才能のない俺が今こうして最低限の波紋の修業を修めて五体満足で生きているのだから…
「成る程…うん、ちょっと王道すぎるけど変な要素をぶち込むよりは読者は喜ぶか」
不破は一字一句残さず何処からか取り出したのか知らないメモ帳に俺の体験談を書き記していく…こいつ本当たくましい奴だな…
「まぁ……あの人に言わせれば弟子に人権は無いらしい…そもそも俺の師匠は人の皮を被った鬼だからな…修行の内容が地獄顔負けの殺人メニューなのはしょうがない」
今思えば、思い当たる節は幾つもある。危険で獰猛な猛獣達がうじゃうじゃいる危険な無人島に放り出された事に始まり。いきなり飛行機に乗せられ見知らぬ土地で4日間も不眠不休で修行させたり…明らかに堅気の人達には見えない怖いお兄さん達がいる部屋に押し込んで暴言をメモした紙に書かれたスピーチを話させたりとかなりクレイジーな師匠だったな
「まぁ師匠が師匠なら弟子も弟子っていうことだね」
「確かに」
「言えてるわね」
「おいコラそりゃあどういう意味だ?」
上から中村、不破、速水が俺にとって受け入れがたい現実を言い放つ。失礼な奴らだ。
「おいおい…千葉に三村お前らも何か言ってくれ」
それは違うよ!ジョジョは至極真っ当な中学生だ…とか、ちょっと腕っ節があって波紋が使える人徳者だよ…とか、なんでも良いからあんな性格が歪みきった師匠と同じ穴のムジナなんでゴメンだ。
「悪いなジョジョ…ノーコメントだ。」
「右に同じく」
だが、現実そう上手くいくものではなく、悲しい事に俺の味方はここにはいないらしい。
「まぁ、殺せんせーよりはマシだから良いでしょ。来年まで地球が続いていたらこんな変人(?)なんて一生会う事なんてないよ」
いや、あんな生物に何度もあってたらいくら命があっても足りねーし、殺せんせーだけでお腹が一杯だ。ん?そう言えば朝から肝心の殺せんせーを見てない気が……
「おい…中村。お前この新幹線に乗ってから殺せんせーを見たか?」
「え?いやー…どうだっけかな…」
ふと周りを見渡してみるとそれぞれ京都に着くまでトランプやUNO等で旅を楽しみ始めていてその中に必ずいるであろう2mは超える変装のへ文字もない国家
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